現実味を帯びる『パプリカ』の世界。
この記事にはネタバレを含みます。
このニュースと公開された画像を見て「これってパプリカじゃん!」と思ったのは俺だけじゃないはず。
あの小説では夢を見ている人の脳から夢の画像を抜き取っていましたが、今回の技術は意識がある人が実際に見た物を映像化したんですね。
『パプリカ』ではその技術を開発し、さらには応用した人たちがノーベル賞を受賞しましたがこの科学者はどうなるんでしょうか?
この人がパプリカを読んでこの技術を開発する事を思い付いたとは思ってませんが、そもそも筒井康隆さんが自作『パプリカ』について、「夢を映像化する所がセンスオブワンダーである」という趣旨のことを書かれていたように記憶しています。
Wikipediaの宇宙開発の項をみると、SF作家が着想して現実の物となったアイディアはいくつもあるようです(もちろん現実化しなかったアイディアはもっともっとたくさんあるんでしょうけれどね)。
もしかすると脳の中を覗いて映像化するという技術も現実化するアイディアになるのかも知れません。そんなことができるとは夢にも思えなかった……。
いろいろな新技術の中には、フィクションがきっかけとなって産み出された物もたくさんあるはずです。
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/10/30
- メディア: 文庫
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- 2007/02/12 読書感想文 筒井康隆著『パプリカ』 「悪夢の世界」と『涼宮ハルヒの憂鬱』との比較