「XX向け」という欺瞞

今は東京都内で働いています。
職場の近くにとんかつ屋を見つけたんですよ。値段を見ると安い。値段を前面に押し出している風のお店。でもよく見るチェーン店じゃない。後々思い出したら別の職場の近くにもあって何度か行った事を思い出したけれど全国に何店舗もあるようなお店じゃないと思います。


んで、入ってみたら、時間ずらして行ったんですけれどね、広い店じゃないからピーク時は並ぶ事になりそうだったんで、普通に人が入っている普通のお店。
驚いたのは女性客比率の多さです。とんかつ屋というイメージとはかけはなれていた。しかもお一人様も多い。カウンターに座ったら両脇女性に挟まれました(笑)。別にわざわざ電車乗ってその店に食べに来ているわけじゃなくて近くで働いているか用事があったような雰囲気でした。
たまたまかもしれないですけれどね、でも女性が多かったのは事実。


その店、決して、というか全く女性向けっていう感じはしないんですよ。むしろ昔ながらのとんかつ屋って感じ。がっつり食べたい人を対象としたお店って感じ。おかわり自由を前面に押し出しているし。キャベツは高いみたいで有料だけど(笑)。


テレビとか見ると「女性向けにメニューを開発」とか「女性が一人で入りやすい店作り」とかいううたい文句の店が出てくる事がありますけれど、そのとんかつ屋はそういう店ではない。それでも女性客は入っている。もちろんイメージ通りの俺みたいな男性客もがっつり入ってがっつりおかわりしている。
強いて言うならば、その店には清潔感がありました。それは女性から受け入れられる要因にはなっているのかなぁとは思いました。
でも、俺が思うにやっぱり価格と内容のバランスなんじゃないかなぁ。値段を考えると満足感があるんですよね。分量もそうだし味も。女性だろうが男性だろうが普段使いの店に求めているのはそういう値頃感ってことにはかわりないと思うんですよ。




話を一般化すると、XX向けに……、というプロモーションは有りだと思います。しかし、それだけじゃだめなんだよな。中身が伴っていないと。珍しいからと一時的に話題になってもすぐに失速する。
逆にXX向けに……、というプロモーションをうたなくても、中身が伴っていれば大きな話題にもならず静かに客を増やす事ができるんじゃないでしょうかね。


飲食店はバイトの経験すら無いので外から見た想像なのですが、そんな事を思いながら食べ過ぎて眠たい午後を過ごしておりました。