読書感想文 久米田康治著『さよなら絶望先生』30巻

さよなら絶望先生(30)<完> (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(30)<完> (講談社コミックス)



境界を越えたんだなぁ。




読んだのはずいぶん前で感想も書きたかったんだけれどイマイチ考えがまとまらなくて今日になりました。やっとひと言で言い表せるようになった。


境界を越えたんですねぇ。




漫画を読み始めて気づいたのは、漫画は漫画で一つの総合芸術。漫画でなければ表現できない作品も多々あると言うこと。それは逆に漫画では決して表現できない作品もまた多々あると言うことでもあります。


ところが、『さよなら絶望先生』はそれを越えちゃった。


このアイディア、漫画で表現するのは無理でしょう。無理無理!よくやろうと思ったなぁ。メディアの境界を越えちゃいましたねぇ。


例によって推理小説的なものいいをするけれど、この漫画、フェアかアンフェアかと言ったら間違いなくアンフェアですよね。だから結末が決まっていないと読みとった俺に非はない<自己弁護
でも、面白いか面白くないかで言ったら間違いなく面白いんだよな。面白いと言うには重い話しになっているけれど面白いのはしょうがない。
後になって眺めてみればメインヒロインの名前は大きなヒントですよね。なぜ彼女だけがああいう扱いになっているのかと。もう一つ検証可能なのは、問題となる女の子たちが全員登場する話があるのか否かです。そこまで考えていてそう言う話を作っていないって可能性もある。
かなり骨の折れる作業なのでどっかそういうサイトないかなぁと思ったんだけれどちょろっと検索しただけでは見つかりませんでした。


すごいなぁ。漫画でこういう話を描くこともできるんだ……。