「秋葉原」ブランドの終焉。そして……

石丸電気エディオンになります。感慨深いですねぇ。最後に石丸で買った高額家電はHDDレコーダーと液晶テレビということになりました。両方ともなぞの現品処分で安かったから買ったんですけれどね。ええ。現品処分なのになぜか在庫があるタイプのやつです。そこは大人の事情なのでたぶんつっこんではいけないところです。
一世を風靡した、というイメージがある店舗ブランドが消えるのはさびしいですね。最近はご無沙汰だったけれど。最近ごぶさただったからこそこうなったのかもしれないけど。
家電を買う店というより音楽ソフトを買う店というイメージが強かったなぁ。たぶんそのあたりは人によって違うんだろうなと思います。


さて、石丸電器といえば秋葉原なのですが、秋葉原といえば……となると、また別の話になります。




いまぱっと思い付くだけでも、そのものずばり秋葉原石丸電気、でんきいろいろ秋葉原オノデン、あなたの近所の秋葉原サトー無線がぱっと思い付く。テレビCMの刷り込み効果ってすごいなぁと思います(笑)。
電器製品においては、秋葉原という場所が、店舗ブランド以上に意味を持っていた時代がたしかに存在したと言うことでしょう。
こういう現象って他の地域や他の商品でも見られる物なのでしょうか?


飲食店だと多いですね。いわゆるご当地ラーメン的な店もあるし、一つの地域ということならば、魚介類においての「築地」ブランドがあります。縁がないけれど、宝飾品や衣料品でもあるのかもしれません。「銀座」とか「渋谷」「原宿」とか「御徒町」とか。御徒町はマニアックすぎるか(笑)。
自分の身の回りで地名と販売物を関連づけて覚えている物って、カメラの新宿西口ですね。新宿西口駅の前なヨドバシカメラはアキバにできても新宿西口なままです。


地名入りのCMって、その狭い地域でしか流れない物なのかも知れません。全国区では訴求力が無くても、その地域では絶大な効果を持つ地名というのもあるのかも知れません。
その絶頂期に東京、及び東京近郊に住んでいた俺にとっては、「秋葉原」という地名は電器製品と結びついているんですよねぇ。
そして、その地名と結びついた店舗が消えるというのは「秋葉原」ブランドの家電分野での凋落、そして別の分野への変質を象徴しているのとともに、一つの地域のみに根を生やすリアル店舗の絶滅を予感させ、さらには、どこでも買える、家にいても買えるという時代変化によって、手広く広げている所であってもリアル店舗は生き残ることが難しいのかな、という感慨を持ちました。