小説 「ネコ、ふんじゃった」 連載第十回 大都会
ネコ、ふんじゃった
あらすじを書くのはあきらめました。
筋立てとしては最後の「転」の部分になります。
たぶん誰も求めてはいないのですが、書きたいので書きます。
先週のコメントと対になる話です。
わからないことを書くほど難しいことはない
と書いたのですが、その逆もまたありまして、わかっていることほどいじりたくなるんですよ。これがもう。自分で書いてみるまではまったく理解不能な心理状態。
十話は実際によく知っている場所が舞台で、実際にあった出来事を下敷きにしているのですが、実際とはまったく違う話になっています。登場人物が違うとかそういうレベルではないです。
実際にあったことをそのまま書くのはやばいなぁという意識もあるし、せっかくだから実際に起こったことより面白くしようという無駄な努力もしたくなるってのもあるのですが、それだけにきわめて少数の元ネタがわかる人にとっては耐えられないほどの「これじゃない感」が襲ってくるのではないかなぁと。
いやだって、これは突っ込まれるって絶対。正確に突っ込める人が極端に少ないだけで。
自分で書いてみないとわからないことって本当にたくさんありましたねぇ。