中盤の始まりはのんびりとしているなと思った第64話

章立てすると第二章が終わった先週でした。そして今週第三章、物語も中盤に入ってきました。と俺はかってに思ってます。
いよいよ本格的に話が始まるので楽しみですよ。と俺はかってに思ってます。


まずは、サブタイトルから。
えっと、これはなんですか?パロディなんでしょうか?さっぱりわかりません。本編読むと何となくは雰囲気がつかめるような気もしているんですが・・・
謎すぎです。


内容的にはマリアさん特集ですね。久しぶりにきた。ファンの皆様はさぞ喜んでいることでしょう。お察しいたします。


朝の電車で読み始めて、「今回ばかりはいつものスタイルでやるのは無理矢理だなぁ」と思ったですよ。まぁネタは二つあるにはあったけど、両方とも別にそれほどじゃないし・・こないだからずっと言い続けていることだし。
ところが、その数分後には逆に長文の予感が・・・


では、そんなこんなで今日のポイント解説。自信の一点勝負です。



  • 最後の一コマの解釈

ついに一コマだけについて長文を書くことになってしまいました。
読者の皆さん。わかりました??おれはね、さっぱりわからんのですよ。
先 生 ! 落 ち て ま せ ん !!


俺は文中で「二段落ち」と書いてますけどたぶん普通の意味じゃないですね。俺が言う二段落ちは、今回のように最後のコマだけ場面を変えて落とすということを言っています。わかりやすい例では第三十七話(四巻六話)、西沢さん初登場の話です。この手法は畑健二郎さん好きだと思うんですよ。ものすごく多用しています。


にしても、今回の最後の一コマはさっぱりわからんのですよ。そもそも寝ているのはナギちゃんなのかがわからんかった。学校行ってるんじゃないんだっけ?帰ってきて速攻寝たの??そしてそれを描くことになんの意味があるの?別に面白くないじゃん。それともなんですか?あの寝姿と寝言は萌える人が多いんですか??わたしゃ萌えませんけどね。


こういうのが「違和感」なんです。おかしいんだよ。浮いてるんだよ。なんでここでこういう場面が描かれるのかがわからんのだよ。必要性が見あたらないんだよ。面白くもないんだよ。
でね、そういうのを見るとどうしても深読みしたくなっちゃうわけ(笑)


以下、最後の一コマを俺なりに解釈してみました。


さて、畑さんもバックステージで語ったようにハヤテのごとく!にはラブコメ要素もあります。そしてその中には、ハヤテ君という一人の少年をめぐる少女と女の子の戦いという側面があります。
現在作中で明確に参戦しているのは

  • 西沢さん
  • ナギちゃん
  • 伊澄ちゃん
  • ヒナギクさん

です。
今の地位は六日目に書いたものに準じますが、ハヤテ君争奪戦という切り口で見ると一歩抜けているのは西沢さんだと思います。彼女はこの作中で今のところ唯一正確に自分の思いをハヤテ君に伝え、しかも彼にある程度意識されることに成功しています。さらに、自身で負けを認めたにもかかわらずあきらめないと言う漢です。ナギちゃんは内気で思いを伝えていない、伊澄ちゃんは思いを正確に伝えられずさらに本格参戦を遠慮した、小悪魔ヒナギクさんは思わせぶりだけどよくわからんという状態です。
ところが、今ハヤテ君が一番好意を抱いていると思われるマリアさんは、完全にこの戦いからは一歩引いています。ハヤテ君を男性としては意識はしていても恋愛対象とは見ていません。
第六十四話では、マリアさんがハヤテ君を「新婚のおヨメさんみたいに」看病しています。でももし看病するのが西沢さんやヒナギクさんだったらどうなるか?すやすや眠っている様な描写はしないんじゃないんでしょうか。嫌な予感がするみたいな描写になるんじゃないでしょうか。
ナギちゃんはマリアさんを信頼しきっているんですね。


そこまで考えて、ふと思いいたりました。第四話(一巻四話)と第十九話(二巻十話)で、マリアさんを意識するハヤテ君に怒りをぶつけるナギちゃん。
この怒りの元となった恐れの感情は、マリアさんにハヤテ君を奪われることではなく、マリアさんをハヤテ君に奪われことがベースになっているのではないか。
そう考えた方がより自然です。ナギちゃんにとってはハヤテ君以上にマリアさんが大切なんです。彼女はハヤテ君を失うこと以上にマリアさんを失うことを恐れているんです。そして、その大事なマリアさんがハヤテ君争奪戦に参戦するなんて事はみじんも考えていないんですよ。


しかし、その彼女の思いはいつかは裏切られるのではないかと思っています。マリアさんがハヤテ君を恋愛の対象として見るようになると思います。そしてそれはおそらく、ナギちゃんがハヤテ君にとって恋愛の対象となるまでに成長してから。そうしないと勝負にならないです。たぶんこの物語は成立しません。


マリアさんの参戦は第三十四話(四巻三話)で伊澄ちゃんから示唆されています。トゥルーエンドに至るためにはそのイベントは必要なのではないかと思います。
しかし、作中での2005年2月の時点でナギちゃんはマリアさんに対して全幅の信頼を寄せているというこの描写はあとあと絶対必要な物になるのではないかと感じています。




読んでさっぱりわからなかった一コマからほぼ全巻振り返る内容を書いてみました(笑)いかがでしょうか?
作者が適当に書いたコマへの俺の妄想か?あるいは畑さんはもっと深いことを考えているのか?答えは早くても五年後以降に出ると思いますよ・・・


手短に書いたら意外と短いな。明日書き直すかも。
では今日はこの辺で・・・


「すげー」と思った人も「こいつやばい」と思った人も・・・

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