昨日魔法先生ネギま!の六巻まで読んだ話を書きました。その中で「四巻の表紙が誰だかわからん」と書いたんですが、ネットで検索するとすぐでてきました。どうも紹介するまでもないサイトのようなんですがいちおう・・・
魔法先生ネギま!研究所
非常に便利です。七巻以降読んでいない身としてはネタバレは気になりますが(笑)
まぁネタバレ見ても読んでみたいですから。




ここまで読んでみて赤松健論ネギま!編を再度読み返してみました。ネギマの考察という点ではどう書いても一歩どころか一億万歩くらい譲らざるを得ないのであまり細かく書こうと思えなくなってしまいます・・・


まぁそれを承知の上でハヤテとの比較というところを主眼に置いて書くならばいくつかかけるかな。


二巻袖での作者のコメントから考えてみます。

このマンガの特徴は、「後から見返すと、1巻目の最初の登場のコマから、各キャラクターの行動に一貫性がある」点。

六巻まで読んで改めて見直すとなるほどなぁと思います。漫画ではキャラクターの記号化というのは普通なのですが、それを連載開始時に全てあらかじめデザインしていたと言うことです。この笑わない登場人物なら本編に関係ないところでも笑わせないというようなことですね。昔のジャンプ新年号の表紙の笑顔には子供心に違和感を感じていたりしましたがそれがないということでしょう。この大所帯でそれをやりきるってのはすごいです。おそらく最後までぶれることはないでしょう。
この話を読んで感じるのは、一枚一枚ベールを剥いでいく感覚です。あらかじめプログラムされている設定を読者に少しずつ明かしていく。そして明かされることによって、作中の登場人物同士の関係も変わっていく、そういう構造なのではないかと。
となると、気になるのは、全ての隠された設定が明らかになってしまった後いったいどうなるのか、ということです。物語をドライブする大きな力が無くなってしまうわけですから。その時にネギ君が成長していれば物語は大団円を迎えるのでしょうけれど、そうでなければなんとも微妙な収束をしてしまうんじゃないかと感じました。
そんなことは計算済みのことで、おそらく隠された設定が0になる=主人公の「卒業」ということなのではないかと思っています。ただ、原作を読んでないのでなんともいえないのですが、前述の赤松健論を読むと、赤松健さんは一作の中で物語の目的を変えるようなこともできてしまうようなのでなんともいえません。連載漫画の宿命として、人気があるうちは続けろと言う圧力がかかるというつらさもありますが、それに対応するために俺の読み方では反応不能な展開が用意されているかも知れませんね。


で、ネギマ!のこの部分をハヤテのごとく!と比較すると大きく違うと感じています。
ハヤテの場合も隠された設定も多少はあります。そして主に七日目に書いたように、登場人物の設定やらイベントやらはあらかじめデザインされていると考えています。
でも大きく違う。それはどこなのか??
ハヤテの場合は「隠された設定」は出発点にしか過ぎないのではなかいかと感じるのです。漫画表現の中では、どんなに重要な設定であっても登場人物の間の会話ではギャグの中で流されてしまうような小話として提供されるのではないかなと。
ハヤテで主に描かれていくのは「設定」を利用したバトルや物語ではないと感じるんですよ。では、何を描くのか。俺は「変化」を描こうとしているのではないかと思っています。明かされている設定、隠されている設定、それら全ては「変化」の初期値にしか過ぎない。初期値は読者に伝わればそれでよい。書きたいのは「変化」だ。そういう気がしてならないのですよ。その変化の触媒にはほぼ全ての登場人物がなり得るわけですが、その中でも疾風の中で異彩をはなつ「異分子」である少女が重要な役割を果たすと考えています。誰だかおわかりですね(笑)。この話は3月にアップする中に入るのでこの辺で・・・変化の話は年内くらいにまとめた形で書くことになるかも知れませんね。その頃にはわかりやすい例も今より増えていると思いますから。


俺自身、設定で読む漫画の方が好きで(だからギャグ漫画が好き)変化を主眼に置く物語をそう思って読んだことがなかったので、あまり偉そうなことは書けないのですが、そういう話ってあんまり無いんじゃないかと感じています。
でも、ネギま!の中でも六巻までに変化しているエヴァンジェリンはかなり気に入っているので、変化を主眼に置いた優れた物語をそうそう見落としてはいないとは思うんですが・・・


次に仮契約カード


まぁ、どうでもいい話なんですが、こういうグッズ展開できる作品って出版編集サイドから見るといいですよね。ビジネスが広がります。サンデーで言うとガッシュか。ゲームで言うとムシキング?作品世界とは違う話なんですが、こういうものを絡められるというのも全体としてヒットする作品としては重要かと思います。
で、ハヤテについて考えると。。。なにもありません。。。子供達が集めたくなるようなグッズ展開は無理です。本当にありがとうございました。
ヲタ向けの物ならできると思いますが・・・市場が広いかというとなかなか難しい。萌え市場とか言われているけれど、細分化されているから一つの物が大ヒットとはなかなか行かないでしょう。難しいねぇ。どうやって売り出すか。難しいから面白いかも。


とりあえずこんなところでアップロードしておきます。
追記
ハヤテスレで知った心臓病の少年、募金額が目標を大きく上回ったそうで。よっかたですね。
社会貢献意識が低い人間なので普段は関心持たないのですが、あのスレのおかげで知ることができました。漫画の趣味が・・・車の趣味が・・・かぶってるんだよなぁ。あと、オコジョはかわいい。槍の穂先に登っているときに目で追ってしまって滑落しそうになったことは秘密です。
無事に手術を終えて元気に生活できる日はそう遠くないですよ!


追記
ちょうどいい具合に俺以外のネギま!六巻まで読んだ人の話が赤松健論の筆者のブログピアノ・ファイアに出ていました。偶然とは恐ろしい。面白いんだよねぇ。ネギま!は。恐らくほとんどの人が面白いと感じると思う。
こちら読んでいて、思ったのは「中傷するひとなんているんだぁ」ってことですね。俺なら中傷したい作品のことはまず書きませんから(笑)だって、主観なんだもん。主観でしかないんだもん。ある作品が良いと思うのか、悪いと思うのか。あくまでも主観ですから。悪いと書いたら良いと書いた人は面白くなく感じることは容易に想像できるわけで。そういう人を論破するにはその作品読み込まなきゃいけないわけで。で、自分が悪いと思う作品は読み込みたくないわけで。。。そう論理的に考えると自分が嫌いな作品、悪いと思う作品を公開の場に書く気はしませんね。
まずは良いあるいは好きな作品である。そこからはじめないと素人はつらいです。その上で、なぜ良いと思うのか、なぜ好きになるのか、それをどうしても明かしたい気分になるかどうかでテキストの分量が決まります。俺の場合はそういう気持ちにさせたのは筒井康隆作品とハヤテのごとく!だけですからかなり厳選(笑)されてますよ。
いずみの様の場合はそれが赤松健作品であって(とかってに思っているだけです・・・)、私とは嗜好が違うのですが、内容が深いので私も愛読しています。こういう物が書きたいと思って書いたのがあの十日間ですから・・・


さらなる追記
俺以外に六巻を読んだ人の感想
あまりに切り口が違うんで遠慮しましたが「ソースは自分の所から」の原則で・・・ネギま!の物語としての骨格はあまりに普通なので特に触れません。普通な物を書いて読ませるってのはすごいと思いますけど。っていうか変わった物を読ませるより遙かに難しい。
そんなこんなで今日は2ch話書くのはあきらめますた。



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