登場人物達の肉体的成長

俺はそれほどたくさんの漫画は読んでいないわけで、アニメも見ていないわけで・・・当たり前のことを言っているだけかもしれないです。


今まで読んだりみたりした作品の中では、登場人物の身長が徐々に伸びるってのはないような気がするんですよ。絵柄が変わって身長が伸びたように感じるってのはあるけど、最初に身長の設定があってそれを意図的に変えているっていうのがね。
背が伸びる漫画もあるけど、だいたい「それから数年後・・・」になるんですよね。徐々にってのは見覚えがない。ぐぐってみたけど見あたらん。もし、これそうだよってのがあったら教えてくれるとうれしいな♪
くれくれ君だなこれじゃorz
背が小さいことをコンプレックスにしている登場人物って多いんだけど、実際に作中でだんだんと伸びていくってのは書きづらいんだろうなぁ。


ハヤテのごとく!の場合、物語の流れとして身長を伸ばすにはどうしても徐々に伸ばして行かざるを得ないと思うんです。

この漫画において重要なのは
一日一日をぼんやりとでも積み重ねていくこと

(四巻後書きより)
なので、いきなり日付が飛ぶってのは今の状況では考えづらい。それをやると作品として成立しなくなると思います。


俺自身も畑健二郎さんが本当に肉体的な成長を作中で描くかどうかは半信半疑です。でも72話でのあのセリフで少し確率は高まったかなと思いますね。うまく表現できるかはともかく、面白い試みだと思います。




以前から何回か「漫画ならではの表現」という話を書いていましたが、もし絶え間のない時間を描く作中で徐々に身長を伸ばすという表現は、漫画、アニメという二次元でしかなしえない方法でしょう。


小説などの文字メディアではうまく書くことによって読者のイメージを喚起して表現することはできますが、実体として目に見える物ではない。テレビドラマでは実際に肉体的成長を描いた作品は「大草原の小さな家」「北の国から」を例にあげるまでもなく多々あるわけですが、実際に生きている役者さんが持っている時間以上の物を表現することはできないです。一年分の出来事を二年かけて撮ると作中の成長より役者さんの成長の方が速くなってしまう。大人の役者さんなら問題にならないけど思春期前の成長著しい少年少女が演じている場合はかなり難しいです。
でもそれが二次元の人物ならできるんですよ。成長のコントロールはただ一人作者に委ねられている。
本当にできるのならぜひ読んでみたいですね。もちろんすでにそういうのがあるのなら読んだり見たりしてみたい。




もし、俺の妄想が具現化したら、十数年後には「ハヤテスタイル」と呼ばれるような作品が多々生まれると思っています。その「ハヤテスタイル」の中には、「登場人物の肉体的特徴を徐々に変化させる」というのが含まれるかも知れません。



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