日本酒
- 作者: 秋山裕一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1994/04/20
- メディア: 新書
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この本を読んで驚いたことがあります。よく、ビールのCMとかで「酵母がどう」とか言っているじゃないですか。日本酒も蔵によって酵母が違うと思っていたんですよ。その酵母の違いが根本的な差で、さらに杜氏の腕とか米とか水とかで差がつく、そう思ってました。
ところが、日本酒の酵母は数種類しかないそうです。驚きましたね。
著者の方は醸造の研究家です。昔の日本酒造りから今の工業生産まで解説をしています。山廃仕込みって聞いたことありますよね。あれって「山卸を廃止した」って意味なんですね。山卸という手間がかかる重労働を廃止した作り方、それが山廃です。10年以上前に飲んだ天狗舞の山廃は俺でもうまいと思った。
素人考えだとね、昔ながらの職人による手作業が一番とかおもっちゃうんですよ。しかし、実際の現場ではそうではない。なるべく手間と時間をかけず、でも今まで同等あるいはそれ以上の物を作りたいという要請があるんですね。
機械化できる物は機械化し、省略できる物は省略をする。酒も商品である以上はそういう方法で造られています。それは「しょうがないこと」ではなく、「そうあるべき」なのではないかとこの本を読むと感じてしまいますね。
今日は意図的にキーワードに引っかかりづらい日記を書いてみました。アクセス数はかなり減るかな?ちょっと楽しみ♪