壊れかた指南
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/04/26
- メディア: 単行本
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筒井康隆は、壊れ続ける
天才作家の恐るべき短編集
帯にある言葉です。
壊れているんだろうな。壊れているとしか思えないよな。でも全て計算ずくで壊れているんだよな。怖いなぁ。ほんと怖いよ。
例によって俺には「ぶっきらぼう」に見える文体で30篇の作品が収録されています。どれもこれも壊れています。その中から適当に抜き出して感想を書いてみます。
- 漫画の行方
これは小説なのかエッセイなのか?人を壊しはじめるきっかけの一品(笑)
- 余部さん
夢を見ているようです。夢であって欲しいと切に願います。当然悪夢です。
- 稲荷の紋三郎
吹きそうになった。ちょっっおまっっwww
- 大人になれない
衝撃のラスト(笑)
- 可奈志耶那
なるほどそういうおちですか。
- 遠蘇魯志耶
怖い・・・怖い・・・・・・・怖い・・
- 出世の首
筒井康隆作品を読み慣れていない人には衝撃的な作品のような気がしてなりません。
- 長恨
ベタな落ち。でも面白い。
- 恐怖合体
タイトルとは裏腹に笑える。でも黒い笑い。
- おれは悪魔だ
ショートコント。これをできる芸人がいたらすばらしいけれどテレビには出れない。
- 便秘の夢
天才といわれようが大家といわれようがこういう作品を発表する筒井さんが好きです。
- 便意を催す顔
スカトロ。落ちはわかってたけど吹きそうになった。
- 耽読者の家
引きこもりの夢。退廃的な雰囲気の小説。個人的に今回の中で一押し。
実は出てくる作品のうち俺が読んだことがあるのは一つか二つだけ。そんな人間が物語りを語ってもねぇorzと思った。。。
GW読書感想文もこれで最後かも知れません。
ではでは。