復興計画

ヲタ全開です(笑)
個人的に復興という言葉を聞くと業平橋にある「復興軒」を思い出すのですが。一度行ってみたいと思いながらはや10年以上。震災からの復興なのか戦災からの復興なのか気になって気になって。
復興と復旧とは違う。あたりまえだけど見落としがちなところです。東京の危険地域は「復興」されていないところなんです。俺が昔住んでいたところはまさにそうでした。ところが、復興されていないところには風情があるんですよね。その風情がいざ事が起こるとこの上なく危険になる。何十年に一度の生命のリスクを回避するか、日々感じる情感をとるか難しいところです。
GW最初に感想を書いた新幹線をつくった男 島秀雄物語 (Lapita Books) 。この中に新幹線建設を馬鹿にする発言をした作家の名前が実名で出てきます。こういう発言をして、それが先を見通せてなかった場合には末代まで語られてしまうんだなと思いました。復興もインフラ系。インフラ系はとかく軽視されがちです。後藤新平の東京復興計画がもし実現されていたらいったいこの町はどうなっていたんでしょうか???
今住んでいる松戸市は比較的都市計画が整然と行われている街です。俺が住んでいるところはエリア外ですが、広い道、広い区画、きっちり分かれた土地用途、まるでシムシティみたいな街です。全体として考えればたぶん災害にはえらく強いんじゃないかと思います。(うちは弱いけど)でもそんな街は実はおもしろみがない。怪しげな路地があったりする街の方が面白い。赤坂みたいな街。そして、人々はそのノスタルジックな方を支持することが多いわけです。だから六本木ヒルズとか古くはアメ横センタービルみたいにわざわざ分かりづらい構造にしてみたりするわけです。ドンキもそうだな。
話はづれてしまいましたが、今日本の歴史的な町並みといわれているところの多くも「復興」によってできたという歴史的事実があることをこの本は教えてくれます。