ハリーポッター六巻二日目
ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)
- 作者: J. K.ローリング,J. K. Rowling,松岡佑子
- 出版社/メーカー: 静山社
- 発売日: 2006/05/17
- メディア: ハードカバー
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六巻はたぶん全部で1000ページくらいあると思います。それをトータル4時間くらいで読み飛ばしました。比喩ではなく読み飛ばした。いいわけするわけじゃないけどね、嫌みな意味ではなく上質な紙で・・・薄くてめくりづらいんですよ。うっかりしていると3ページくらい進んでしまう。で、それでもとりあえず読めてしまう(笑)こんな読者でいいんでしょうか???
薄い紙じゃないと重くてあつくてやってられないですよね。
とかいいながら、無謀にも先読みしたことを書いてみようと思います。ハリーポッターにはファンサイトたくさんあるだろうしファンの絶対数も多いと思うけどまだどこも見てません。見るつもりも今のところない。もしかするとこれから書くことはファンの間では当たり前のことだったり、初心者がおちいりがちな間違えた道だったりするかもしれませんね・・・
今回書くのは二点です。両方ともべたべたです。二つ目のはべたべただけど、こうだったら予想通りでも「ふーん」ではなく「うぉーぃ」と思えるってかんじですね。
ではまず一点
- 彼は2じゃなくて3
内容には触れずに書くので読んでない人にはさっぱりわからんでしょうが読んだ人にはわかるでしょう。彼の行動はあの人にとっては想定の範囲内で実はそういうことって言う予想です。あまりにもべたな展開なんでこれは実査以降だったら「ふーん」かもね。
次がこれ
- 最後の試練(ヒント:86)
彼と彼の仲間に与えられる最後の試練はあれなんじゃないかなと。あれはヒントから想像してください。あれがあれだとするといろいろと説明はつくことが多いのでべただけどありがちな話かも。こっちは結構そそられる展開です。最後の山場としては最高かも。結局は予定調和的なことになるような気がするんだけど、そうなったとしてもぞくぞくしますな(笑)
そうなるともはやネギま!というよりからくりサーカスです。っていうか、からくりの方が先なんじゃないか??
俺はそもそも物語の先読みってのは邪道だと思ってましたし今でも思ってます。そして自分ではできないと思っていたしやりたくもないと思ってました。ところが、こういうところに感想を書くという行為をし始めてからマインドが変わりました。
「もしかすると俺は今までも先を読みながら本を読んでいたのかもしれない。」
今までそのことに気づかなかったのは、固定化しなかったからかもしれません。何か思いついても思いついたまま放っておいていたんで忘れちゃってた(笑)。ところが日記という固定する場を持ってから素の感想を書くようになって先読みしていることに気づいてしまったんですね。
今日書いた二点も今までならその日のうちに、もしかすると数ページ先には忘れていたと思います。それが「日記のネタになる」と思った時点で固定化されたんですよ。自分でもびっくりです。こういう本の読み方をしていたんだなぁ。
ハリーポッターはおそらく今予想を書いているほかの作品よりも先に結果が出ると思います。また新しい楽しみができました(笑)
さて、この作品の構成やらなんやらについて。
当たり前ですがこの作品はイベントドリブンです。っていうか今まで読んだ「物語要素」が強い作品の中でイベントドリブンではないと思える作品はただ一つしかないような気がします。それもそう思っているのは俺だけかもしれないんですけど(笑)
まぁなんらかのイベントが起こって、その結果として謎が明らかになったり新た謎が生まれたり成長したりするわけです。イベントが起こることが重要ではなくイベントの結果が重要、それがイベントドリブンです。
六巻まで日本語で読めるようになりました。ここまでのことを思い起こすと、それぞれの巻でメインとなるストーリー(イベント)があります。それがタイトルになっていたりします。でもそれぞれの話にはサブストーリー(サブイベント)があります。今回も人間関係的にべたべたな話があったなぁ、そういや。
でもね、ここまで読んで読者はわかったんですよ。それぞれの巻のメインストーリーはハリーポッターという物語の次のレベルのサブストーリーであると。
まさにツリー型物語の極地のような話ですがそういうことなんですよね。
乱暴に言うと、一巻から六巻までは壮大な仕込みというか前ふりというか設定説明というかそんな感じです。七巻で登場する人物がそれまでの六年間をどう過ごしているのかと言うことを説明しているんです。七巻では彼らは新しいステージに旅立つことが予想されます。そこは今までのような「非日常の中の日常」はない世界かもしれません。今のままの方が幸せかもしれない(そうは思えない設定ですが)。でも彼らはそこにいくんでしょうね。きっと。
正直、例のあの人の話はちょっと・・・いまいち・・・と思ったりしたわけですが、まぁそれでもラスボスであり倒さない限りは幸せは訪れないと思われるわけでまぁどうにもなりませんなぁ。
昨日「七巻はRPGみたいな話になる」と書いたんですが訂正します。俺が知っているRPGはドラクエだけなので「七巻はドラクエみたいな話になる」です。この感想はおそらく多くの方が持ったことでしょう。むしろドラクエがこういう話を下敷きにしているって言う方が正確なんでしょうね。物語の王道中の王道ですよ。(といいながらまだ指輪物語は読んでも見てもいないorz)
二日にわたり自分なりの大ベストセラーへの感想を書いてみました。そもそもこのサイトの読者がこの作品の読者とどの程度かぶっているのかもわからんのです。
ここのサイトに来る人は漫画を読んでいる人が多いと思います。最近漫画を読み始めた俺から言わせると、ハリーポッターは今の日本の漫画に比べると単純な物語だと思います。でも単純だからつまらない、価値が低いとは思えません。おもしろいです。俺の感想では一巻から六巻に向けてだんだんつまらなくなってきた、そう六巻が一番おもしろくなかった。ところが次の巻への期待ってのは一番大きい。次の巻はたぶん発売初日に買う(今回も買ったけど)。それはなぜか!?展開が楽しみってのもある。でも一番大事なことは、そう、終わることがはっきりしているからです。せっかくここまできたんでこの作品の最後はどんな形であろうとも見届けたいですね。
伝聞が正しければ、この作品はそもそも出版されるまでに紆余曲折があったらしいですね。そして出版されてしばらく経ってからブレイクした。資本主義社会はそう甘い物ではないので、その話が事実かどうかはわからないのですけれど、もし事実ならば俺がはまっている作品、ハヤテのごとく!との若干の共通点が見いだせます。
ある程度の商業的な成功が見込まれなければどんなに壮大な構想を持った作品でも発表の場が得られない。
ほかの作品について語るときにハリーポッターを引き合いに出すことが多いと思ってます。その理由は簡単。好きとか嫌いとか言う問題ではなく、続き物で今も途中でなおかつ読者数が多いからです。替え歌の本歌しらないと歌えないのと一緒で引き合いに出す物はよく知られている物じゃないとつらいからねぇ。もちろん自分が知っている物ではないとそもそも何も書けない。
まっ、いつも引き合いに出しているハリーポッターをここの中の人はこういう風に読んでいるんだなと言うことがわかれば、ほかのコンテンツ読んだときもバイアスの懸かり具合を想像できるのではないかと思います。
今日はこの辺で。
おやすみなさい。