グインサーガ 109巻 豹頭王の挑戦

このサイトを訪れて読んでくれる方は「ハヤテのごとく!」や「魔法先生ネギま!」そして「涼宮ハルヒの憂鬱」の感想を目当てにしていることが多いと感じています。
この本は、ハヤテかネギま、あるいはハルヒが好きな方におすすめできます。気に入る確率が高い。100巻を超えた長編小説ですが、この一冊に限っては109巻だけでOK。これから書くわずかな設定だけ知っていれば読めます。
昨日の夜読んだんだけど、面白くて時間を忘れて一気に読んでしまったよ。
文字ばっかりの小説になじみが無い方は冒頭の導入部でだるく感じると思いますが、それを越えればのどかな世界が待っています。

人物の設定

グイン(豹頭王)

豹の頭を持つ最強の戦士。数奇な運命を経た後、この作品の主要な部隊となる「中原」のとある国の王となる。しかし、その後記憶を失い、記憶を取り戻すために旅を続けている。

マリウス

吟遊詩人。両刀使い。お金が必要だとためらわず自分の体を売る。むしろ喜んで売る。腕っ節は強くないが口が達者で世渡り上手。でも、いろんなことに首を突っ込んでしまい周りに迷惑をかけるトラブルメーカー。しかし実は中原のとある国の王子で、かつ、別の国の皇女との間に子供までいる。身分が高く政治的に利用されやすい立場なのに、宮廷での生活になじめず放浪の旅に出てしまう困ったお人である。

リギア

女剣士。かなり腕が立つ。中原のとある国でかなり位が高い貴族。マリウスとは旧知の仲である。別の国の王子を追いかけ、彼とともに放浪の生活を送っていた。

フロリー

物静かな、今の言葉で言えばシングルマザー。かつては中原のある国で侍女をしていた。作中で禁欲的な宗教として設定されているミロク教の信徒。

スーティ

フロリーの息子。実は中原のとある国の王の子供。


人物以外の設定では、この作中世界には魔道師という魔法使い的な人がたくさんいて、かれらにはできそうがないことでも大概のことができてしまうことを住民みんなが知っているということを押さえておけばいいでしょう。




この5人がパーティを組むまでにもいろいろあったんですが、とにかく今はこういう構成になっています。5人はそれぞれの境遇をだいたい知っている。で、こういうややこしいことになっているので、5人はそれぞれいろいろな人から狙われているわけです。
しかし、とにかくグインが目立つ。豹頭でかつものすごくいい体をしている。そのままだと歩いているだけで人が振り返ります。しかし彼らには目的があり旅を続けなければならない。
例によってトラブルに巻き込まれたグインがとっさの機転を利かせた対応をし、それを受けてマリウスが思いついた奇策とは!


繰り返しになるけれど、この一冊だけで完結していると言ってもいい。サブタイトルの「豹頭王の挑戦」、これ秀逸。確かに最大の挑戦かも(笑)。
この一冊を読んだだけで、今までの108冊を読みたくなる人は少ないと思うのである意味安全です。でも、110巻は読みたくなるかもしれませんね。


カテゴリ 読書感想文
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