第92話 いろんな意味でどうしましょ



また宣伝忘れちゃった。
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ぐはっ!
どうするよ!?これ?
休み明けにこれはきつくね??
いろんな意味で。


気を取り直しておおざっぱな感想を少々。
燃料投下が一週あくと何かと熱くなりがちです。読み返してそう思った。
久しぶりに「次回に続く」感のあるお話。ヒナ祭りって「ヒナ祭り祭り」だったのか。いや、3月3日のヒナギクさんの誕生日を最初に「ヒナ祭り」って言った人、ビンゴ。このあたりは連載前から決まっていたはず。


ここから後はいつもの、一コマ、ポイント、人間関係、まとめの流れで感想を書いていきます。



今週の一コマ


大きく出てみた。
咲夜ちゃんの今のポジションはここです。お約束のトラブルメーカー。漫画的に絶対必要な登場人物です。屋敷と学園が完全に融合していないので、屋敷では咲夜ちゃん、学園では桂先生と分担せざるをえないと思います。タマもトラブルメーカー資質だけど、女の子の前ではしゃべれないっていう制約がきつい。



ポイント

今回は選ぶのに苦労はないけど順番が難しい…

運のない男

確かにナギちゃんがいなければハヤテ君は宇宙一運のない男です。でも、ナギちゃんがいてもハヤテ君は宇宙一運のない男です。残念ながら…
「この辺で一番運のない男」がピンポイントでわかるお嬢様がたもいかがな物かと思いますが。

マリアさんの微妙な反応

細かいよ…細かすぎるよ。普通ならスルーするけど歯止めが効かなくなったから書いちゃうよ。細かすぎ。

ブル○゛リの時計

PCで打ちづらい伏せ字を使われてしまった。それはどうでもいいことですがもっとどうでもいいことを書きます。
オヤジどもの間では機械式時計の趣味が最近流行ってます。オヤジ雑誌の一つ、日経ビジネスには時計の広告が大量に出稿されています。で、そういうのを見慣れていると、30万のブルガリの時計(めんどくさいから伏せ字やめた)ってまじ比較的安いんですよ。庶民にも手が届く機械式時計です。趣味にしている人は一桁違うお値段の時計を持ってます。
宝石ごてごてついている成金趣味のやつが高いんだろ?と思ってました。そんなの俺全然興味ないしと思ってました。
ところが、男の子心をそそるメカメカした時計がすごい。うわーかっちょいーほしーなどと思ってちょっと見てみると \10000000 以上とかカンマ打たないといくらだかわからないようなお値段がついています。しかもそういう時計のメーカーは時計専業だったりするので趣味がない人にはネームバリューはない。そういうふざけた世界です。趣味にするにはかなりの覚悟がいる。本当にいい物は限りなく一点物に近いんだろうし。
私?実は持ってます。えへ。ロレックス。シンプルなやつだけどやっぱ機械式はどことなくいいね。よくわからんけど。えへへ。オヤジだね。ええ、質屋で買いました。趣味にしている人から「質屋で買うな!ロレックスに失礼だ!!」言われました(笑)。ってか、質屋で買っても30万以上するんだよ!まじで!!誰が正規価格で買うか!
もしかするとこのネタへの反応で読者の年齢層がわかるかもね(笑)

コスプレ漫画ですか?これは

対応に困ったのでスルーしようかと思ったのですが、スルーし切れません。これは、さすがに。
二人のメインヒロインではなく三人のメインヒロインですか。いや、全くもう。これはさすがに前から決まっていた流れじゃないだろうな。ハヤテ君女装が予想外に人気あったからこういう流れにしたんだろうな。そうだと思いたい。うる星やつらのクラマの話をちょこっと思い出した。


しかし、このネタについてスルーしきれなかった理由は別のところにあります。予想不能な驚くべき反応を他でもない自分がしてしまったのです。


『あれ』よりも違和感なかったし
笑えなかった。



『あれ』ですよ。『あれ』。コミックス派の方、申し訳ない。『あれ』としかいいようがない。例の『あれ』です。
なんなんですかね?自分でも不思議。こっちの方が違和感有りまくりで笑えるはずなのに。理性の部分ではそう思っている。『あれ』も今回のもページめくって絵が出てくるっていう同じ演出なのに。まるで破壊力が違います。本能がそう感じています。これは大ゴマ使ったかどうかっていう問題じゃないと思います。説明してくれる感想サイトあるといいな。そもそも多くの人は『あれ』よりも今回の方にインパクト感じているかもしれないし。この話は明日の感想二日目まで引きずるかもしれません。

神父の役割

気を取り直していつものように冷静にいきたいところです。いつも冷静だったかどうかってことは振り返らないようにします。
この展開は意外でした。予定外の登場人物であったと想定していた神父さんがこういうそれなりに重要な役割を果たすとはね。
ヒナギクさんは、実際にはどうかはともかく『完全無欠の生徒会長』さんを演じているわけです。そんな彼女には自分の悩みを相談する相手が作中で設定されていない。今まで書かなかったけれど、関わりが薄い西沢歩さんがその役割を担う可能性はあるなと思ってましたが、バレンタイン以降の展開をみるともうそれは無理。書かないで良かった。って書いちゃったじゃん!
一番身近で属性としては適任な姉はああいう風に描かれている人なので、ヒナギクさんの相談相手としては読者的に違和感ありまくり。かつての生徒会長さんであるマリアさんとは代理戦争状態。ハヤテ君がらみで相談するのはちょいと問題有り。さて、どうするか。
そこで神父ですよ。幽霊なら相談して弱みを見せてもOK。
という流れになるとはねぇ。
素直に読むと、ここんところヒナギクさんのモノローグが続いていたから変化をつけたかったんだろうな。彼女は問題抱え込み型として描かれているので、このままひとりぼっちで放置していると、読者もいたたまれなくなる笑えない状態になりかねないですからねぇ。


訂正:全然読めてなかった。神父さんからはアドバイスをもらっただけであとはヒナギクさんがどう判断しどう行動するかなのね。了解した。了解はしたけどどうなるか先が読めない。

愛する人との戦い

だから、もう、ややこしすぎるって何度もいってるじゃん。これ以上ややこしくしてどうするよ!?
と思わんでもないけれど、このややこしさがこの作品を支える要素でもあるのでなんとかついて行きたいと思う今日この頃です。
ヒナギクさんとハヤテ君との間に決定的な亀裂が生まれるのか?この二人の戦いが物語の軸の一つになるのか?あるいは逆に絆が深まるのか?ヒナギクさんはこれからハヤテ君が歩む道をすでに通ってきた人間って言う重い設定があるから決定的な亀裂は生まれないとは思うんですけどね。


ふと思ったんですが、先日の巻頭カラーだった話を受けると、ハヤテ君に思いを寄せる少女たちのうち、「命の恩人フラグ」が立っていないのはヒナギクさんだけじゃないかな?姉には立ったはずなんだけど本人的にはなにも感じてなかったし。あれがフラグ代わりじゃないとすると、ここでそのフラグ立てるつもりじゃなかろうか?
だから、もう、ややこしすぎるって何度もいってるじゃん。これ以上ややこしくしてどうするよ!?
ちょっと無駄なコピペをしてみた。

素直

ヒナギクさんが素直になったら物語終わっちゃうかもしれないじゃん。もしかして、打ち切り??。と思う人もいるのは当然だと思う。でも終わらないはず。たぶん。
予約されているヒナギクさんと西沢歩さんとの関係構築について、ある程度の流れが読めたと思っていましたがこれでまたややこしくなりました。
だから、もう、ややこしすぎるって何度もいってるじゃん。これ以上ややこしくしてどうするよ!?
さらに無駄なコピペをしてみた。
結局ヒナギクさんが神父さんに何を語ったのか、そもそも何かを語ってしまったのか、それがわかるのは来週かな?その内容によってはこの話は無かったことになるのかもしれません。
なんか前にヒナギクさんが素直になったら話が終わっちゃうから素直にならないとか書いたような気もします。ナギちゃんの誤解(爆弾)を早々に解消しようとした作者だってことを常に頭に置いて感想書かなきゃいかんな。

ナギは知っているのか

一番重い物を書いてから気づいた。
ナギちゃんはハヤテ君の「コスプレ」が呪い由来であることを知らない。さらに結構気に入っているらしい。これは来週ナギちゃんがどこかで聞いたことにしてスルーされる設定なのか?それとも、、、まさか、、、いや、、、、それは、、、、ちょっと、、、、*1
この設定がナギちゃんの耳に入らなくても読者が違和感を持たないように、周到に計算した上で描いているように見えます。細かい話ですが、超短期的に見て作者が考えていることを推理したくなるところです。

5つの伝統行事の一つ「ヒナ祭り祭り」

第92話で一番悩ましかったところがここです。
俺は、ハヤテのごとく!という作品は終わりの日が決まっているということを、作者が明らかにする前から予想してここに書いていました。*2さらにはその物語が終了するXDayがいつに設定されているのかということについても地味な場所で、反転テキストという自信がない表現方法ではありますが公開していました。
XDayの存在が明らかになった今、自分が今までにしてきたハヤテのごとく!に関するいろいろな予想に自信を深めてはいるのですが、今回明かされた設定は浮かれ気分に水を差す物です。


俺のXDayの予想は当たっていない可能性が高い。


俺の予想が正しければ、おそらくあと2年ちょっとは作中で学園生活が営まれるわけです。その中でのスパイスとなるイベントが「5つの伝統行事」だと思うんですよ。そう考えると、2つ目のイベントがこのタイミングで発生するのは早い。早すぎる。
しかも、これって毎年開催される種類のイベントじゃないですか?本当にあと2年学園生活を送るのなら、同じイベントが繰り返されるから話が作りづらくなっちゃうんじゃないですか?
ラソン大会は今まで開催されていなかったという設定があるので来年やらなくても問題はないから気にならなかったんですが、「ヒナ祭り祭り」にはどうもそういう設定がないっぽい。「5つの伝統行事」がどれもこれも毎年開催されるタイプのイベントだと、俄然2005/12/24終了説が現実味を帯びてきます。


とはいえ、俺の予想を正当化する材料もまだあります。


賞金総額1億5千万。これが、毎年提供されているとしたらどうなるか?
一年目はうまくいかなかったけれど二年目、三年目とすこしずつお金を貯めて借金返済というシナリオで行くことができます。


ただし、問題がある。桂先生が賞金の話を知らなかったという設定です。それが無ければまだまだ自説に自信を持てたのですが…
ラソン大会がなかったから他の行事にも賞金は一銭も出ていなかった。そういう設定くらいしか思いつかないですね。このあたりの設定は連載開始時に用意されていて、畑健二郎さんの頭の中、あるいは設定資料の中にはあるんですよ。それ考えると余計に2005/12/24終了説に転向したくなります。
しかし、ハヤテのごとく!はギャグ漫画でもある。シリアス一辺倒では決してできないような冒険ができる。例えば何の説明も何の機材も必要ないタイムトラベルとか。その強みを生かした話の流れが何年後かに展開されるのかもしれない。とりあえず、今はそう信じて自説、2007/12/31終了説を保持しておこうと思います。



人間関係アップデート

ヒナギクさんの心の動きは継続して描かれているから、今回も無しでいいかな?
ここんところのヒナギクさんがらみのところだけを抜き出すと、ほんとに「少女(が主人公の)漫画」ですね。もう一人の少女漫画要員、西沢歩さんとのコンビが頻繁に登場するとどうなっちゃうんだろう。かえって薄まるのかもね。わからねぇなぁ。想像もできない。



まとめ

先週同様です。一行感想風に書くと、「バランスがとれていて面白かった」になります。
一話完結物の漫画として見ると心理描写とギャグの両方がバランスよく描かれている作品になりつつあると思います。萌え要素は減っていくと思っていたんですけど、今回のはある意味…増量か??(笑)
俺の趣味では、呪いの由来のところが一番よかった。これもまたうる星やつらの世界です。どうでもいいことを登場人物が真剣にしかも淡々と受け止めるっていう状況に俺は弱い。突っ込みは用意されていないんです。突っ込むのは読者。作者は読者が突っ込んでくれると信じて書いている。そういや、ボケが突っ込みを信用するって話ずいぶん前にありましたね。作者と読者の間にその関係が構築されていることを信じている。


ヒナギクさんの心理描写がアクセントになってます。自分の言葉にしばられて素直になれないって切ないねぇ。そこが無ければ普通にギャグ漫画してるんですよね。ヒナギクファンとアンチヒナギクの間で荒れてなければいいけど…


心理描写とギャグ、それ以外にも要素が多数あるわけで、そのバランスをどう見るかでこの作品の評価が決まってくると思います。どっちつかずと取るか、自分の好みの物で固めて欲しいと願うか、あるいは今のようなバランスをよしとするか。
私は一話一話の個別の展開は重要視していないので、理性的な部分ではどうでもいいと思ってます。でも、本能的には笑いを求めています。今回のような読者に突っ込みを任せる話は大好きです。




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カテゴリ ハヤテのごとく!


ほっておくといつまでも書いていそうなのでまた明日。よくもまぁネタがつきないなと自分でも思う。



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*1:別記事で読点無しの文章を書いたので補充しておいた。

*2:鬼の首でも取ったかのような勢いだけど、実際かなり喜んでいる