96話 感想2日目 ギャグに隠されたメッセージはこれだ

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ハヤテのごとく! 物語終了のXday予想投票


読めてないですね〜。
今回評判悪い話だと思ったんですけどむしろ先週より評判いいじゃないですか。俺を含めた読者がいったい何を求めているのかもさっぱりわからないですね。
俺から見ると話が収束に向かっているように見えるのに、事情があって連載が終わるとか思っている人もいなさそうだし。俺も終わるとは思ってないですけど、そう見られてもおかしくない展開だと思うんですけどね。
キャラにファンはついているとはいってもみなさんハヤテ君とナギちゃんの物語であると認識しているんですね。どうも畑健二郎さんはそう思ってもらえてないんじゃないかと不安に思っている節があって、そのためにナギちゃんをわざわざ作中で「メインヒロイン」と表現していたんじゃないかと思います。しかし、問題はもう一人のメインヒロイン、マリアさんです。彼女がヒロインらしい行動を取れるのは物語がかなり進んでからになると思うのでそれまでの間どうつなぐのか…


次回の展開次第では変わってくる話ですが、今回も注意深くナギちゃんとヒナギクさんとの関係を放置しているように見えます。ナギちゃんがヒナギクさんの誕生会に参加しなかったのは、人が集まるところが苦手という個性と、ヒナギクさんへの微妙な対抗意識みたいなものから来ているのかなと推測しています。この理由が作者の手で描かれることは無いように思えますが。この二人、ヒナギクさんはナギちゃんのことを「子供」扱いしていて、かつハヤテ君に恋心を抱いていることをしらない、ナギちゃんは、ハヤテ君がヒナギクさんになびく可能性は危惧していますが、ヒナギクさんがハヤテ君に恋心を抱くとは思っていない、なんとも一触即発な関係にあります。
その鍵を握っている登場人物は誰なのか?なんと現状では幽霊神父になります。ナギちゃんの気持ちがヒナギクさんに伝わる可能性は多々あるのですが、ヒナギクさんの気持ちを知っている人がヒナギクさんと幽霊神父以外にいない。
西沢歩さんがそのポジションに近いのですが、彼女がヒナギクさんの気持ちを知ると、それはそれでまた違った物語が始まってしまいます。


今回の話も作者的にいろいろ試しているんじゃないかなぁと思う節がありますね。なんと言っても伏線の無効化です。白皇学院の時計塔の上で主と戦うというこのエピソードの基本設定があっさり消えました。初期に設定した伏線が消えて新しい問題が起こるという手法を試しているように見えます。
ところが、消えたと思っているのは読者と当事者の一人だけで、当事者のもう一人はばりばり真意を測りかねている最中だったりするのでまたややこしい。そこに、すっかり忘れられている誕生日プレゼントの話が絡んでくるのでさらにややこしい。ああややこしやややこしや。こういうややこしい話を書かせたら今でも第一人者かもしれませんね(笑)
先日紹介した本の中で、ガンダム富野由悠季氏が完結前のめぞん一刻を評して「先が読めない」と語ったらしいですが、ハヤテのごとく!を読んだらどう思うんでしょうか?逆にプロなら先を読みやすいと思うんでしょうか?素人目にはこれを読んでからめぞん一刻を読むとなんて単純でわかりやすい話なんだと思えてしまう。そういうややこしい話に読者がついてこれるのかも試しているような気がしてなりません。
さらには最初にも書いたナギちゃんの扱いですよ。マリアさんについてはナギちゃんが出てくると語りづらいと思うのでちょっと前にヒロインだよということを前面に押し出して表現するようにしていましたが、今回の話ではナギちゃんがヒロインであることを押し出しましたね。感想サイトなどを見る限りそれはうまくいっているのかなと。でも俺には伝わらず「この話のヒロインはヒナギクさん」と言い切ってしまいました…


昨日いただいたコメントへの返事にも書きましたが、ヒナ祭り祭りエピソードは読者の反応を見ながらどう転んでもいいように行き当たりばったりに書いているように見えます。でも、バックステージを見ると展開を決めてから書いているっぽい。もし、それが事実ならば、この先ハヤテのごとく!という漫画を読む解くのは相当難しい作業になっていくでしょうね。大きな手がかりとなる「違和感」が表面に出てこなくなってきたということですから。




バックステージより

今回のシリーズに初登場だった虎鉄ですが
とりあえず細かいプロフィールは伏せておきます。特に苗字は。

普通に考えると名字はあれかなと。執事の名門一族みたいな設定で。珍しく伏せられている設定だし材料はなにもないので楽しみに待ちましょう。電車マニアな部分について書いてもらえると珍しく解析やら突っ込みやらができる分野なのでうれしいな。もし俺が想定するより遙かに濃いネタだったら白旗でも振ってみますかね。畑さん、そっちも異様に詳しいんじゃないだろうな??

一話完結のグルグル漫画のように見えて、そういう
訳にもいかない漫画なので、その歩みは遅くとも、時間とともに
物語りは確実に進行

うん。それはわかる。そうじゃなかったら俺の妄想はひどすぎる。いまでもひどいけど。

深夜の二人きりの生徒会室へ

ほんとぉ〜???信用していいのかなぁ。微妙。二人っきりだとあの話かあの話の少なくともどっちかは進めざるを得なくなっちゃうんじゃないのかなぁ。

今回の話には今後の
物語というかこの漫画の根本に触れるかもしれないある重要な
鍵がギャグに混ぜてさりげなく組み込まれています。
いつかこの漫画が正しい形で終盤を迎えるとき、それが何であっ
たのか、なんとなく分かってもらえるかもと思っています。

来ましたねぇ〜。きたよ〜。久しぶりにきたねぇ。
それがわかる頃には俺いったいいくつになっているんだろう???(笑)
それはともかく、こんな妄想を書いている俺としてはどれが鍵なのかというのを推理せざるを得ない御題ですね。
候補1:オランダでは同性婚可能
いえ、ネタではあるんですが、この漫画ギャグ漫画だからねぇ。可能性を排除できません。
候補2:昨日挙げたコマ
ナギちゃんは「ハヤテの全ては私の物だ」と考えていることが鍵になる可能性もある。
候補3:決着をつけるのに遅刻
推理小説なんかではよくあるんですよ。そもそもほんのちょっとしたタイミングのズレが全てのきっかけになってしまうような話が。もしかすると物語が始まる前にそういう行き違いがあって、それがエンディングに大きく関わってくるのかも。
うろ覚えなのですが、たぶんこの本にそういう系で俺が覚えている場面が出ていたと思う。推理小説のネタバレなので詳細は書けないのがつらい。

地下水脈 (徳間文庫)

地下水脈 (徳間文庫)

候補4:愛について熱く語るナギちゃん
ぷらずまだっしゅ!での見解ともろにかぶりますが、このナギちゃんのポリシーが後々物語の重しになると思います。本命はこれです。
この後強度の妄想バレになります。














































ハヤテのごとく!という作品のラストでは、主人公とヒロインの別れが描かれるのではないかと推測しています。そのときに鍵になるのは「愛」と「恋」との違い。さだまさしの歌のようですが…。ナギちゃんもハヤテ君も物語終盤になると互いに互いを誰よりも深く愛するようになっていると思います。しかし、愛しているが故にお互い納得ずくで別離を選ばざるを得ない局面がラストにやってくると思っています。
それだけみると、少年誌というより青年誌のラブストーリーみたいですけど、それだけでは無いはずなんですよ。
なぜか?
一番簡単な理由はマリアさんの存在です。彼女は間違いなくそのラストシーンで大きな意味を持ってくるはずです。現状、ナギちゃんに依存され、実は自分もナギちゃんに依存している状況ですが、ラストシーンまでにはその依存関係は崩れていると思うんですよね。その場面でも意味を持ってくるのが「愛」です。同性愛という意味合いではなく、ナギちゃんはマリアさんを愛し、マリアさんはナギちゃんを愛す様になると思います。さらに、ハヤテ君もマリアさんを愛し、マリアさんもハヤテ君を愛するかもしれません。少なくともその3人が全員納得する形でエンディングを迎えなければならない。
トゥルーエンドといわれるエンディングは、おそらく読者から見るとハッピーエンドではないけれど、主要登場人物的にはハッピーエンドというフランダースの犬的なエンディングになるんじゃないかと思っています。
その時に大きな意味を持ってくるのが今回のナギちゃんの言葉なのではないかと推測します。
ハヤテ君主人公のラブコメ的にこの物語を見ると、エンディングでは誰ともくっつかないっていうのが一番可能性有るかなと思っていて、二番目が西沢歩さんとだと思っていますが、その理由はナギちゃんとマリアさんのどちらか一方とくっつくエンディングが思い浮かべづらいというところにあります。
とはいえ、この短いエピソードでさえ、予想の斜め上というより異次元に飛んでしまうことをする作者なので読めないことには変わりないですね。


とりあえずこんなところで。


だれももう一度読まないだろうから来週の97話嘘ばれ
マリアさんがハヤテ君に発信機付けたのと制服で白皇学院に潜入した時エレベーターにさりげなく乗ったのは来週の伏線。マリアさんが生徒会室にやってきて大変なことに…
マリアさんもハヤテ君がヒナギクさんを気にしているのは知っているけれど、ヒナギクさんがハヤテ君を気にしていることは知らないんだよなぁ。そこまで話は進めないとは思うんですけどね。



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