お花茶屋

最近では「オートマ専用免許」なるものができるくらいで、若者の中にはマニュアルトランスミッションでエンジンの力をタイヤに伝える自動車を運転したことがない人も多いのかもしれません。マニュアル車を運転するときの最初の関門は「半クラッチ」です。クラッチを滑らせながらタイヤの回転と変速機で減速したエンジンの回転を同期することを指してそういいます。
半クラッチというのは感覚として体が覚えてしまえば難易度の差はありますが車が変わっても対応できます。しかし、「なめらかな」という形容詞がついた半クラッチはなかなか難しい。左足の微妙な感覚で、おそらく数ミリの範囲での微調整が必要となります。つまり、靴が変わると感覚が変わるんです。アジャストしなければなりません。


久しぶりに革靴で車を運転して、ふとそんなことを思いました。


昨日・今日と、東京葛飾はお花茶屋というところに行ってきました。昨日は電車で行ったのですが、今日は朝起きるのがつらくて、どうせ酒を飲む気にもなれなかったので車で行きました。徒歩+電車だと1時間程度かかるところが、車では30分弱。国道6号沿いという立地だとよほどひどい渋滞をしない限りは車の方が速くて楽。


花茶屋というのは地名でもありますが、元々は駅名が先です。その駅名の由来となった茶屋の歴史は江戸時代まで遡ります。
それはともかく、お花茶屋といえば踏切。京急蒲田の踏切ほど渋くはないですが、かつて通勤でお花茶屋駅近辺を車で走っていたときには何度もはまりました。踏切があるのは曳舟川(葛西用水)沿いの道、その道を当地でなんと呼んでいるのかは寡聞にして存じませんが、東武伊勢崎線業平橋駅の脇から曳舟を通って新四つ木橋までのこの川の上、あるいは後にできた道は曳舟川通りといいます。荒川を渡っても川はほぼ直線上に伸びており、本田広小路の若干北を通った後、お花茶屋、亀有、大谷田交差点、さらに北へと続く道です。最近の道路拡幅工事により、「いかにも用水路」という感じではなく、親水公園といった風情になりつつある場所が増えています。
この道は抜け道として重要ではありますが、主要交差点では脇道として扱われるため信号が青になる短いのでそれほど使い勝手の良い道ではありません。特に大谷田の交差点ではしびれる渋滞にはまったことがあります。有楽町線豊洲からの分岐線が建設された暁にはこの道の地下を走ると思われるのですが、実現するかは微妙だと思われます。


さて、お花茶屋の駅に降り立ったのはおそらく初めてでした。用向きはまぁそういうことで…。黒い服を着ていったといえばわかっていただけるでしょうか。
土曜日はことが終わった後、駅前にあった居酒屋の一角を占拠していつものように宴会。店にあった冷えた瓶ビールを飲み尽くしました。いついかなる場合でも居酒屋で宴会をする、たとえ車でもウーロン茶を飲みながら馬鹿話をする。それが我々のクオリティ。できることなら青砥か立石のおらんだ亭を再訪したかったのですが無理でした。


こういう事がある度ハレとケという言葉を思い出します。確かにケです。しかし、残念なことにケの時にしか会えない友人もいます。何度経験しても嫌な物ではありますが、ハレよりもケの方が人を引きつける力があるということは認めざるを得ません。




久しぶりにノンジャンルというかいろいろな話をまぜこぜにした日記を書いていました。意図的に混ぜようとすると難しいということがわかった。
天然最強。