2005/11/27 『トゥルーエンド』について

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見出しは最初から決めていました。これ以外には無い。
誘導していることもあって、この記事のアクセス数は今年に入ってからの方が多いです。この勢いで2010年以降まで持って欲しい記事ですね。旬が来るのは5年後くらいと見ていますから。予定ではこの日は仕掛けとまとめでした。それまで書いた9日間全ての記事にリンクを貼りました。不自然な構成と話の流れには目をつぶり、紙のメディアでは再現不能な文章を書いてみたかったんです。


ところが、7日目の記事を書く前に結論に思い至ってしまって、それはどうしても最終日に書きたかった。結果、余計おかしくなってしまいました。
結論は、書いた当時自分自身でも半信半疑でした。
この漫画を読み解こうとしてはいますが、仮説の上に仮説を乗せるという方法で考えているので、ベースとなっている前提が崩れたらその上に積み重ねたものは全て崩れ去ります。まず、「終わりが決まっている」、その上に「終わりの日付が決まっている」ということをベースに10日間文章を書きました。感覚的には「それは正しい」と思っていたんですけれど、理路整然と説明できるほど証拠はなかったので、結局は作者自らが語るまで確証が持てませんでした。ベースの部分の確証が得られたってことで自信は強まりました。


締めくくりの文章を巡る葛藤を読み返すと気恥ずかしい。あれでよかったんだろうな。ここを読む人よりWebサンデー読む人の方が遙かに多い。でもここだけ読んであの言葉を知る人がいるだろうから。文章を読んで素で感動することなんて一生に数回でしょう。私はあれを読んで感動しました。


この日の文章でハヤテのごとく!の感想は終えるつもりでした。自分の中で結論が出てしまった以上、それが当たってもはずれても興味を失うなと思っていたからです。しかし、実際にはそれまで以上に夢中になっています。ひどく飽きっぽいのでこれは珍しい。夢中になるには「わけ」がある。普通の作品はその「わけ」が見つかれば興味を失う。極々限られた作品だけが「わけ」を知るとさらに夢中になる。ハヤテのごとく!はその極めて貴重な作品の一つです。
そんな軽いもんじゃないと思っている自分もいるんですけれど、今日の所はこのくらいの重みで締めたいと思います。この漫画、あり得ないくらい実社会に影響を及ぼしますよ。いずれ。