高橋留美子著『うる星やつら』3巻4巻 ヒロイン交代の現場
今日もまた今さらな感想を書くことにしました。
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3巻には『ケロロ軍曹』の吉崎観音さんが書くラムちゃん。と知ったかぶりしていますが『ケロロ軍曹』は漫画読んだことが無くてアニメを1回か2回みただけです。つまりよく知りません。
それはともかくとして、このラムちゃんは「今風」。でもラムちゃんであることはよくわかります。あだち充さんのラムちゃんみたいな妙なエロさはないです。
4巻は『魁!!クロマティ高校』の野中英次さん。すいません。この漫画ちゃんと読んだことがありません。
しかし…。
なんだこれは(笑)。ものすごいインパクト!「いろいろな人に怒られそう」とか書いていますけれど、もしかするとこれは小学館が望んでいたラムちゃんの様な気もします。原型をとどめていません。
おまけはしのぶとチェリーのキャラ紹介。まぁそれはそれで。既読者にとっては正直どうでもいいかも。
3巻では面堂終太郎が初登場します。ドタバタコメディ度はこれでさらに上がります。いろいろと倒錯した愛の世界も展開してます。ラムちゃんと面堂は濃厚なキスをしていたってのは覚えていなかった(笑)。
それとともに、ラブコメ度も上がってくる。
3巻の8話『ツノる思いが地獄を招く』から9話『君までども…』の流れ、4巻の8話『君去りし後』なんかはいい感じです。
この3話でラムへのヒロイン交代がほぼ確定です。しのぶはサブキャラに立ち位置を変えます。そして31巻でのあのエピソードによって彼女は救われることになります。
8巻7話『美しい旅立ち』はラブコメ度は低いけれどいい話。それをどうでもいい小ネタで落とすあたりが作者のこだわりか。
筒井康隆作品を先に読んでしまっていた私としては、影響度が1巻2巻に比べて薄まったかなと思います。しかし、4巻5話『目覚めたら悪夢』はもろに筒井康隆的世界。そして、この話がアニメ『ビューティフル・ドリーマー』の元ネタにもなっています。ギャグ漫画らしく夢の世界に戻れなくなった夢邪鬼とバクは次の話ではでてきませんけれど(笑)。その後脈絡無く出してくるようになったけれど、面堂は日本刀をロッカーから出しているんだなぁ。
読み返してみると3巻4巻はギャグ+ラブコメとしては最高峰かもしれないなぁ。今読んでも面白い。無茶しているよ…。
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