お礼とご挨拶

堅苦しいことを書いてみようと思います。


一応ね、言っておいた方がいいと思うのですよ。言わなくてもいいとは思うし言わないで済むかもしれない、それでも今日言っておいた方がいいと思うのです。


さようなら。



今日を最後にこのサイトのコンテンツを削除するというわけでも、今日を最後に更新がなくなるというわけでもありません。でも言っておかなければいけないような気がするんです。


明日以降、更新頻度はものすごく下がります。コメントやトラックバックWeb拍手への返答も滞りがちになり、キャプチャーした絵や写真を使った日記は皆無になるでしょう。長文も減る。更新を休む日も増えると思います。もしかすると2日に1回になり、そのうち週に1度になり、月に1度になり…、いつのまにかフェードアウトということもあり得るます。そうなった時に他のサイトの管理人さんみたいにちゃんと挨拶ができるかというと、私の性格的にたぶんできないと思うのです。その時にはたぶん挨拶すら書く気が無くなっているから…。そして、挨拶を書いても読んでくれる人は皆無になっているだろうから。


読んで下さっている方には私の一方的な感情をぶつけて申し訳ないと思いますが今日は最後だと思って書いてしまいます。
もともとはふと自分の時間ができてしまい書き始めた日記です。単なる趣味です、というか独り言です。そんな動機だったのに多くの人が読んでくれるようになってしまった。そのことは後述します。
うまくいえないけれど、好きでやっていることなので興味を失えばやめちゃうんですよ。鉄道雑誌を買うのやめたり、自動車雑誌を買うのやめたり、漫画雑誌を買うのやめたりするのと一緒です。嫌いになったわけではなく、「やめよう」と決意したわけでもないのにいつの間にかやらなくなってしまうのです。この日記を書いていて、自分が文章書くことが大好きなんだなということはよくわかった。でもやめちゃうかもしれないんですよ。趣味なんてそんな物なのです。
毎日のように読みに行っているサイトの更新が止まると心配になります。でも、自分ができないことを他の人にお願いするのは心苦しいですがこの日記の更新が止まっても心配しないで下さい。ただ単に私が文章を書くことへの興味を失っただけです。いや、前向きに考えましょう。文章を書くこと以上に楽しいことを見つけてしまっただけなんです。たぶん。


私事ではありますが、というかここに書いてあること全てが私事なのですが、この日記を書いている最中に偶然たまたま人生の転機を迎えました。その時、心の支えになってくれたのはこの日記サイトと、このサイトを読んで下さっている皆様です。
よく「自分探し」とかいうじゃないですか。私はそういうのに興味がないです。鼻で笑ってしまう。ただの逃避じゃねーかと。ところが、その嘲笑っている自分自身が「自分探し」をしていたことに気づきました。


私はこの日記を書くことによって自己実現をすることができました。自己実現という言葉はうさんくさいので言い換えましょう。夢が叶ったんです。


遠い昔に捨てていた夢、捨てていたと言うより忘れていた夢が思いもかけない形で実現してしまった。私は自分が書いた物を多くの人に読んでもらいたいと中学生高校生の頃に思っていたんです。残念ながら才能に恵まれていないことがすぐにわかってしまったので、実現を夢見ることすらばからしい思ってしまいました。いつのまにかそんな夢を見ていたことすら忘れていました。この日記を書き始めた当初もそんな夢のことなど忘れていました。
この日記を書きながら思い出しました。「今、子供の頃夢見ていたことが思いもしない形、思いもしない分野で実現しているのではないか」と。
なーんか、ものすごく気が楽になりましたね。社会人になると、例えば出世したいとか高給取りになりたいとか社長になって一旗揚げたいとかいう夢を持つじゃないですか。私にはそういうのがなかった。一生現場で働いていたいと思っていた。そのことに価値がないわけではないと思っているし、むしろ難しいことであることもわかっているし、それが価値あることだということもわかっていますが、残念ながらわかりやすい夢は無い生活です。日々平凡に過ごすことが大事ではあるんですけれど…。わかってますよ。でも、そんな生活を10年以上送ってきたわけです。自分でも気づかなかったけれど満たされない日々だったと思います。心も頭もすり減っていたんでしょうね。
ところが、夢なんて無いと思っていたのにこんなところ(失礼!)に転がっていたんです。忘れていただけですぐそこにあったんですよ。一歩踏み出せば手が届くところに。偶然私はその一歩を踏み出していました。全て偶然です。


そして、その夢は自分だけの力で叶えられる物ではありませんでした。読んで下さる方がいたから、叶ったのです。ありがとうございました。


そのことを意識しつつ、より多くの人に読んでもらうために、2006/7以降は自分が持つ、ほぼ全てのパワーをこの日記に投入してきました。思いついたことは何でもやる、できそうもないことにも挑戦をする、失敗を恐れない、結果が出れば分析してそのデータを基にしてさらなる企画をしてみる。社会人経験や、今まで出会った人、そして数々の著作物によって得ることができた知識や感性をここにぶつけてみました。相対的に見れば傑出した結果が出ているとは言えないと思います。しかし自分としては「やればできるじゃん」と思える程度の結果は出すことができました。同等、あるいはそれ以上のサイトはたくさんあります。しかし、ここまでこれなかったサイトの方が遙かに多い。私自身ここまで来られるとは思っていなかった。このサイトの短い歴史が如実にそれを物語っています。読者を増やすためにいろいろな仕掛けをしてきてこういう事を言うのも変な話ですが、ここまで読んでくれる人が増えるとは思っていませんでした。


少しだけ振り返ってみます。
一番思い出深いのはは2006/7/2に書いた「『涼宮ハルヒの憂鬱』 その危険な世界観」という記事です。この記事が著名サイトで紹介されてそれなりに読んでもらえた。思い返してみると、今まで書いた中で自分自身で一番良く書けているように見えるのはこの記事です。
次は2006/8/4「パクリ 無料 読書感想文」です。この記事を書くには需要の予測と、比較的良く本を読む人間としての感情、感性の両方が必要でした。記事があたったからいえることですけれど。はずれた記事はたくさんあります。
さらに、2006/8/29 「ブログのアクセス数を10倍アップする方法」。これはこのサイトで日記を書かなければ決して書けなかった記事です。ノウハウを自分の中だけにとどめておきたくないという欲求がこの記事を書かせました。今はあまり読まれていない日記やブログの管理人様でも、いつのまにかそれなりに多くの読者が獲得できることだってあるという実例を示すためにアクセスカウンタグラフも公開しています。最後と言うことでついでに書いてしまいましょう。ブログだけで生活できるレベルの金儲けをするには一日どのくらいアクセスがあればよいのか感触はつかめました。1日平均10万ページビューです。そういうサイトを作って適切に広告を貼ればカテゴリーに関わらず一般サラリーマンとほぼ同等の収入が得られると推測してます。しかし、普通に働く方が簡単だと思います。この日記の場合、今の約100倍のアクセスがあれば生活できるようになります。
2006/10/13の「文章を公開する前に確認すべき10箇条」は実生活でも心にとめて置きたいと思っています。
昨年12月に書いた、名作読書感想文と免許センターへの行き方の記事。これらは今日という日がやってくることを想定して、このサイトの存在証明になるように書きました。更新をやめても、ただの日記だけになっても読者は検索エンジンから毎日やってくる。それを見ることによって逆に更新を続けられるのではないか、そういう思っています。




このサイトを振り返る以上はやはり触れる必要があるでしょう。
ハヤテのごとく!』という漫画を読まなければ、そしてその感想を書かなければこれほど多くの人に読んでもらえるようにはなれなかった。
この後しばらくは今まで書いたことの繰り返しになってしまうと思います。
全て偶然でした。最大の偶然は畑健二郎さんの描いたこの2コマを見てしまったことです。

この2コマを気にとめなければ書店でコミックスを手に取ることはなかったはずです。
そして、私は…たぶん気づいてしまったんだと思います。
そして、その時の私にはこの日記があった。これも偶然です。既に日記を書き始めていなければ日記の中で漫画の感想を書くという発想に至って無かったと思えます。2005/8/20の一日だけ感想を書くつもりが翌日も書き、その翌日も書き、気づいたらこの漫画のファンサイト化していました。
もし仮にこのサイトの更新が止まっても、よほどの障害がない限りはこの漫画を読み続けることになると思います。公開の場にいろいろなことを書いてしまっている以上、これはもはや趣味ではなく最後まで見届ける義務があると思っています。はずれていれば自分の読解力の無さを認める必要があると思います。


気づいたことが誤解だったり事実でなかったりするかもしれません。それは今の私にとって問題ではないです。事実が何かよりも自分がどう感じているのかを書いています。感じたことを言葉にしようとしています。他の作品のファンに遠慮して今まではこっそり書いていましたが最後だと思って書きます。
私にとっては『ハヤテのごとく!』という漫画は、少なくとも今まで私が読んだことがあるどの物語よりもレベルが高い。この漫画に対応する物差しは見つかっていません。そして、この漫画がすんなり受け入れられているこの国はおかしい。こともあろうに、子供向けの漫画雑誌に連載されているこの国はおかしい。こんなに難解でこんなに人気を得る物語が生み出されるなんて信じられないです。難解な話をありがたがる人にも、わかりやすい話を求める一般読者からも高い評価を受ける作品なんて100年に一度出るかどうかじゃないですか?
確かに現状では高い評価を受けているとは言い難いですね。評論家からは無視されていて、一般読者の人気を計れる売れ行きはまぁまぁといった所です。まぁ見ていて下さい。近い将来すごいことになりますから。
この漫画の書評は一般に出回っていません。その理由は難解さにあると推測しています。それがある程度解きほぐされた時に、雨後の竹の子のように各種メディアで書評が乱れ飛ぶはずです。私はそれが2007年秋だと読んでいました。そしてそのタイミングでアニメ化もされると思っていました。残念ながらそれははずれたようです。しかし、偉そうですが、私が満足するような、あるいは「やられた」と思う専門家による書評はなかなか出てこないのではないかとも思っています。紙数とか出版社への配慮とか影響力とかその他諸々の専門家であるが故の制約が邪魔をするから。私は制約がない場で書いていますから。文字数制限もないし書いてはいけないことを指示されることなんかあり得ないしそもそも読者に対する影響力がありません。だから書けるんですよ。一般読者だから専門家より2年くらい先行していろいろ書くことができたんです。専門家が2005年の時点であんなことを書くのはリスクが高すぎる。同じことを感じた人もいると思うのですよ。でも、書けなかったはず。失う物の大きさや制約が私とは違いすぎます。


コアの予想が当たったことによって幾分影響力が出てきてしまったのかなとも思ってます。そろそろ一般読者としては引き際かなとも思っています。しかし、この作品自体はまだまだこれからです。始まったばかりというか始まってもいません。もしかするとあと1週か2週で何かが始まるかも。もし私がこの日記を書き続けていれば「まだまだ。こんなものではない。」という言葉を何度か書くことになると思いますよ。


仮に私の直感が正しかったとしても、『ハヤテのごとく!』について書いたことが日の目を見るまでには5年とか10年平気でかかるでしょう。それ以外にも例えば夏休み向けに仕込んだ読書感想文などもあります。用意している長文も手元に残っています。頭の中に企画もいくつかあります。せっかくここまで育てたサイトです。忙しくなっても時々はおもしろいことをやってみたいなと思っております。


そうそう、ハヤテ関係で一点だけ。ハヤテリングを作ったのが私なので当然私が管理者になっています。もし私が更新意欲を失ってもこれだけはきちんと管理しておかなきゃなりませんね。ハヤテリングの管理意欲を失った時には面倒でも正直に告白し別の管理者に委ねることといたします。それだけはお約束しましょう。あれはもう私個人の物ではありませんから。もしかするとハヤテリングはこの日記を書き続けるモチベーションになるかも知れないですね。これの管理を誰かにお願いしたら本格的に更新停止への道を歩むことになります。


感情を込めた文章ってのは難しいですね。かなり支離滅裂。それはそれで感情的な表現ということになるのでしょうか?そういうことにしてください。してくれたらうれしいな。




この文章は最後の更新のつもりで書いています。しかし、実際にはたぶん明日も更新すると思います。ただ、今までのようにフルパワーをかけるわけにはいきません。その結果、いつの間にやら全然雰囲気が違う日記サイトになっているかもしれません。長い文章を書かなくなって、この日記を書き始めた頃のように文章を書きたくても書けない状態に戻ってしまうかもしれないです。
確実に変わるのはトラックバックやコメント、Web拍手に対する返事です。自分でもなんでこんなにマメにできているのか不思議。いや、一般的には今の状況が普通なんですけどね。私はこういうの手を抜くんですよ。一日二日空いてしまったら面倒だからいいやと思ってしまいがち。そうやって徐々に信頼を失っていくのもまた一興。ああ、実はこういうやつだったんだなと思われても文句ないです。リアルでも酷いやつなんだろうなと推測されても文句ないです。だいたい当たってますし。ネットでの私がこの日記での言葉や運営でしか評価されないのは当たり前です。
ちょっとした運動や日記など、生活にメリハリを付ける手段は継続することが命です。これからも、一言だけでもいいから、誰も読んでくれない言葉でもいいから極力毎日書き続けたいとは思っています。でも、それができるのか、自分にもわかりません。
なので、もう一度書きましょう。


さようなら。