118話感想 その1 「ナギの物語」

たぶんこのサイトを読んでいる方の8割が「ここの中の人は火田くんを過大評価している」と思ってるんじゃないかと思います。だから、ナギの母親にハヤテが似ているという話も連載前から決まっていたと言うに決まっていると思っているでしょう。
でも、私はそうは思いたくないです。この設定は後付だと思いたい。この設定が最初から決まっていたのなら伏線はいくらでも貼れたと思います。
そんなことを考えていて、ふと思いました。
この漫画の第1話「サンタの赤は血の色地獄」、漫画での第2話でアニメの第1話のサブタイトルになることが予告されている「運命は、英語で言うとデスティニー」、第3話「状況説明とメイド服の構造に関する考察」、第4話「三千院ナギと秘密の部屋」、そして第五話「たとえニュータイプになろうとも、口は災いの元」は最終回だったんですね。


98話で終わったヒナギクさんの物語、116話で終わった西沢歩さんの物語。それと同列にあるのが1話から5話なんだなぁ。
そう、この漫画が始まると同時にナギの物語が終わったんですよ。


幼くして両親を亡くし、日常的に命を狙われ、打算的な大人たちに囲まれた少女。どういう関係にあったかはまだ明かされていませんが、物語の終盤には執事との別れも経験しています。
そんな女の子がある少年と出会い、愛の告白を受けた(誤解だけど)。まだ描かれていないけれどそういう物語があったんですね。
「ご愛読ありがとうございました。でも物語はこれからだ!次回作にご期待下さい!」的な終わり方だけどそういう話もありそうでしょう?特に打ち切り漫画で。


そう考えると、ハヤテがナギの母親に似ているって言うのはあまりにできすぎているんですよ。まるでとってつけた設定みたいに見えます。で、実際とってつけたんじゃないかなと思っています。そうじゃなければ、マリアさんの言葉が…。いや、もし前々からその設定があったのなら、あのマリアさんの言葉も意味深だなぁ。なーんて読み始めると、ほーら、まーた深みにはまっていきます。
ちなみに引っかかっているマリアさんの言葉は1巻122ページです。


連載開始早々に終わったナギの物語ですが、それで終わったわけではありません。新しい物語がすぐに始まっています。ヒナ祭り祭り中盤と伊豆の旅。久しぶりにナギの物語が動き出しました。