桂ヒナギクに見る最強ヒロインの条件

ハヤテのごとく!という漫画でぶっちぎりの人気を誇る最強ヒロイン、桂ヒナギク。アニメにも4話で初登場してそっちでも人気が出るのかなぁと思っています。ハヤテリング登録サイトを見ても人気っぷりがよくわかりますね。名前にヒナギクと入っているサイトの多いこと!
私自身は登場人物の中ではアニメには脈絡なく登場している西沢さんが好きですけれど、ヒロインという意味ではヒナギクさんにはかなわない。西沢さんはヒロインになりたい主人公的なポジションですから。
ヒナギクさんは、少年漫画の由緒正しいヒロイン像なんですよね。


子供の頃読んでいた漫画にもヒロインはいました。ドラえもんならしずかちゃん、ど根性ガエルなら京子ちゃんです。きれいでそこそこお金持ちで漫画によってはスポーツもできてってのがヒロイン像。


ヒナギクさんを見てみるとまさにそう。


かわいい。スポーツ万能。頭はものすごくいい。家はお金持ち。性格きつい。
さらに困ったことにわかりやすい弱点まである。アニメ冒頭でも出てきた「高所恐怖症」。


少年漫画の流れ的には、その弱点をきっかけにだめ主人公とヒロインがいい感じになるという非科学的な事*1が起こるわけです。
そればかりか、アニメしか見ていない人もいるかもしれないので致命的なネタバレは避けますが、姉を慕う妹という一面も持ち、さらには他にも弱点があったり、しかもしかも生い立ちが不幸ときたもんだ。


くどいです。くどいくらいのヒロイン属性です。


これは時代の要請なんでしょうか?かつてのアイドルは手が届かない所にいる存在でした。それを一気に変えたのがおニャン子クラブ。あれは衝撃的でしたよ。だって、テレビの中にいる人が普通に地下鉄乗っているんだもん(笑)。かわいいけれどものすごくきれいで手が届かない感じはしない。
でも、どうも最近またアイドルシステム的な物が昨日し始めているような気がしています。そっちの世界疎いのですがテレビのCMとか見ているとなんとなくね…。


話を戻しましょう。私はあまのじゃくなんで、ここまで強烈にヒロインヒロインしているキャラは好きになれないんです。でもヒナギクさんは決して嫌いではない。それには理由があると思っています。そしてその理由は多くの人にとってヒナギクさんがハヤテのごとく!という漫画での最強ヒロインである理由の一つでもあると思います。それがなければここまで人気は出なかっただろうしファンとアンチの壮絶な(笑)戦いもなかったはず。そしてそれはこの漫画に仕掛けられた大きな罠の一つ。


それはいったい何か…






メインヒロインではない。



*1:原作98話(10巻2話)のマリアさんの言葉より引用