オープニングの歌詞で引っかかったところ。

今さらって感じですが、何度か聞いて必ず引っかかるところがあるので書いてみます。
バックステージVol.124

なぜなら別に打合せなどをしたわけでもないのに
歌詞の中に、この漫画で僕が最終的に描きたいと思っている
物凄く屈折した僕の想いそのものが
もうそのままのフレーズで三つ入っていたから。

とありましたけれど、私が引っかかっているのはたぶんそれでは無いと思います。なぜなら、微妙に関係なさそうなところだから…。


引っかかってるのは2番の冒頭です。

もし余るほどの財産があれば
迷わず”苦労”買ってみるさ

別にどってことはないこういっちゃなんだけれどベタな歌詞だと思うんですけど…。
この漫画ではお金と幸せとの関係を描くことは避けられないんですよね。おそらくそのために「お金」に対していろいろな価値観を持っている登場人物を配置している。その件は2005/11/22に書いていますね。書きためていると楽でいいなぁ。


私の予想では三千院家の財産はマリアさんとナギの奪い合いと言うより押し付け合いになります。その結果をあえて予想するならマリアさんになるんだろうな。


何度も書いていますが、畑健二郎さんは「トゥルーエンド」を目指して『ハヤテのごとく!』という作品を世に送り出しています。私もここまで深く読んでしまった以上、そのエンディングは読みたいです。でも、最近ふと思ったんです。別にトゥルーじゃなくても読者としてはかまわないんじゃないかと。畑さんには最後までトゥルーを目指して欲しいと思いますけれど、結果的にそこにたどり着けなかったとしても読者は満足というか感動してしまうと思うんですよ。
すでに作中で三ヶ月が経っています。その三ヶ月の間に何があったのかを読者は知っています。おそらく今エンディングを迎えれば読者はいろいろな場面を思い浮かべることでしょう。そして、これが大事なのですが、この作品に限っては読者によって思い浮かべる場面が大きく異なっているはずです。
それが、「スーパーハイブリッド」たるゆえん。いくつもの無関係に見える物語が絡み合って一つの物語になっているから、どこが印象に残っているのかは人それぞれなんです。そして、いくつものエンディングがあるから印象に残る場面が非常に多い。


お金と幸せという話はシリアスになりがちです。でも、この漫画の場合、ぬるいギャグやパロディでくるんで一見すると読者が気づかないようにさらっと描いちゃうかも知れないです。


いずれにしろ、これは相当先の話。いったいいつになるのやら…。