ヤマグチノボル著『ゼロの使い魔5 トリスタニアの休日』

短編集というよりも連作という雰囲気の3作が収録されています。感想は個別に書きます。

『魅惑の妖精』亭

ルイズが平民に化けて情報収集をするというお話。世間知らずのお嬢さまが市井に出ていって騒動を巻き起こすって話はテンプレートのような気もしますが面白いです。
これがツンデレってやつかぁ。いえ、ルイズではなく才人がです。
ルイズ「ツン」→才人「デレ」
ルイズ「デレ」→才人「ツン」
というすれ違い構造ですね(笑)。
えーいもどかしい!!これがラブコメってものだからしょうがないんだけどさぁ(笑)

炎の出会いと風の友情

ちょっといい話。全然属性が違うというか正反対のキュルケとタバサがなぜ友だちになったのかというお話。
バトル要素が強めかな?
痛快な話なのに落ちが…

トリスタニアの休日

表題作。王女様が街に出て身を隠すってのはローマの休日みたいな物かと思ったのですが、実はローマの休日を見たことがないので知ったかぶりです(笑)。ほんとうに誰もが読んでる本とか見ている映画とか知っていることは知らないんですよ。あんまり人が知らない、というかむしろ知る必要がないことは結構知っているのに…
ちょうど今アニメをやっているところですね。王女様はどうやら才人を男として認識していない模様です。この先どうなるのかわからないですが…。
落ちでこの3話が連作であることがわかります。全編を通して描かれているのはルイズの成長ということですね。




5巻まで読んだので、カテゴリ立てました。追って過去記事もカテゴリに突っ込むのでリンク貼ります。


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