ゴールは○○○○○○○

あえて今日、それも日記タグで書きます。


















それがあっているのか見当違いなのかはともかくとして、少なくともたたき台は提供できたかなと思っています。うちの業界でよく言う言葉を使うと「たたかれ台」。
それ自体とても嬉しいし天狗になっている部分もあることは否定しませんが、これだけははっきりさせて置きたいことがあります。


私の考えている『スーパーハイブリッド』ってのはあくまでも方法であって、目的でもなければゴールでもないってことです。


もしかすると方法だけはある程度言い当てていても、その目的やゴールを完全に見誤っている可能性もあります。逆に目的やゴールはあっていても方法を誤認している可能性だってあります。もちろん全くかすりもしていないことだって十分あり得ます。


私が『スーパーハイブリッド』にたどりついたのは、ハヤテのごとく!っていう漫画が何で面白いのかさっぱり理解できなかったからなんですよね。それを何とか理解しようとして、その過程で別の小説を読んで「なるほど、俺が感動をするのは物語の中に時の流れを感じた時だったんだな」と初めて気づき、そこからこの漫画の柱は時間であり、時間が終了条件になっていると予想しました。しかし今度はなぜその結論に達したのかの理由が理解できない。自分で書いておいて理解できないってのはおかしいんだけれど感覚的にはわかるけれど言葉にできない世界だったんですよね。
それとは別にどうやらこの漫画は今まで読んだ物語と根本的に作りが違うようだという感覚がありました。これも感覚で言葉にできなかったんです。


その両方をひっくるめてうまいこと説明できる言葉が『スーパーハイブリッドコミック』だったんです。人間って不思議で、言葉にすると理解できたような気になるんですよ。


『スーパーハイブリッド』っていう仕組みを使うことによって何ができるのか?私は、より本物臭い世界が描けるようになると想像しています。それは別の面から見ると、より現実に近い時間の流れを描けるようになると言うこともできます。
虚実入り乱れた作品もありますが、ほとんどの場合物語って作者が考えた架空の世界での出来事を描いています。それをより本物っぽく見せるために昔からいろいろな工夫がされていたはずです。作中人物が作中であることを意識した発言をするメタフィクションだってそうだと思うし、著名なライトノベルで強烈な使われ方をした「作中の別世界」だってそうだと思います。広い意味で言えば、ものすごく魅力的な女の子を登場させて、「その世界に召還されたい!」と思わせることだって工夫と言えば工夫です。人間が見たことがない種族が種族同士反発しつつ、また協力しつつ目的を達成することだって、作中世界をリアルっぽく見せる工夫と言うことができると思います。それとは逆に、史実からドラマチックな場面だけを抜き出して偽物臭くするっていうのもありますけれどね。それはそれで好きだけれど…。


今まで読んできた物語は、複雑にそれらが組み合わさっている物もありましたけれど、難しくて私には内容が理解できない作品以外では、なんというか理解の範囲内に納まっていたんですよね。


ところが、「ハヤテのごとく!」はそうではなかった。敵を作るかも知れない言い方ですが、3巻まで読んだ時点では特に面白い物語だとは思わなかったし、ハヤテもナギもマリアさんも飛び抜けて魅力的な登場人物だとは思えなかったんです。なのに、面白かった。そして、なぜかわからないけれどラストシーンで涙する自分が目に浮かんでしまったんです。だから「この漫画には自分の理解を超える何かがある」と思ったんですよ。で、検索しまくったわけですが…。答えがなかった…。しかたなく自分で作った…。


そういう経緯です。前にも何度も書いているような気がするけれどね。


ハヤテのごとく!って言う漫画と畑健二郎さんっていう漫画家のゴール地点は読んだ初日に勝手に設定させてもらっています。それは○○○○○○○です。「うわこれはありえないっていうかこいつやばいひと」と思うのが当たり前。実際そこまで行くとは思っていない冷静な俺もいるんですけれど、もし自分の感覚を信じるんならそこまで行かなきゃ絶対嘘っていうかその場合向こうがおかしいとおもっちゃう俺もいるわけでしてね…。
世の中には割といろいろな人がいてですね、そういう突拍子もないばかなことを考えている人もいるんですよ。


とにかく、そういう結論から攻めて出てきたのが「スーパーハイブリッド」です。この作者がこの作品で世界で初めてそうとは意識せずに使った仕掛けがそれなのではないかと考えています。