私の感想の書き方
昨日の予告通り書きます。
タカヒナの乱雑日記 ハヤテのごとく!を読んでどうやってブログの記事を作るか。
まずは一般論から。
原作の感想は30分を目標にしています。朝に読んで夜に書くので通勤時間帯など考える時間はたくさんあります。そうです。もちろん仕事中に「どんな記事書こうかなぁ」なんて考えることは一瞬だってあり得ません。本当です信じて下さい。
実際には時間がかかってしまうことも多いけれど、最近では概ね1時間以内には納まっていると思います。
アニメの感想は見てすぐ書くし、動画見ながら書くことになるので原作よりは時間がかかります。1時間が標準かな?
私の場合はあらすじを追わないと言うか追えないのでポイントを決めてそこを一点突破的に書いていきます。それ以外に気になるところは箇条書きの列挙にとどめています。
内容以上に時間をかけているのはサブタイトルかも知れません。サブタイトルが一番簡単に他のサイトとの差別化を図れるところですからね。サブタイトルを付ける作業を毎週1度やるようになって、これはなんかビジネスでも役に立っているような気がします。今まではドキュメント作る時にタイトルや見出しで苦労することが多かったけれど、今は自然に書けるようになりました。
さて、ここからが本題。
私がここに書いている感想にはほとんどの他のハヤテ感想サイトを書いている人、もっと言うとほとんどの漫画感想サイトを書いている人と違うところがあります。
それは、感想の「タネ本」があるということです。ここの感想は一種の2次創作みたいな物なんですよ。
高橋留美子の優しい世界―「めぞん一刻」考 あとがき小説「ビューティフル・ドリーマー」
- 作者: 平井和正
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1985/02
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (7件) を見る
私が書く『ハヤテのごとく!』についての感想は、プロの作家平井和正が、たった一人の漫画家のために書いた長大な感想文『高橋留美子の優しい世界』の劣化コピーです。
対象も内容の方向性も違いますが、書きながらいつもその本のことを意識しています。
別にいつも座右に置いて読みながら書いているわけではありません。そういう意味ではなく、私は『高橋留美子の優しい世界』にものすごく影響を受けています。もしこの本を読んでいなかったとしたら、それでもたぶん『めぞん一刻』『うる星やつら』にははまっただろうけれど、あるタイミングで漫画を読むのをやめていると思います。つまり、この本を読んでいなかったら九分九厘私はハヤテのごとく!を読んでいないと言うことです。
私がちょうど『めぞん一刻』の面白さにはまりはじめていた頃に神田の三省堂書店2Fでこの本に巡り会いました。何度か立ち読みして、それでも我慢ができず思い切って買いました。買ってから何度も何度も繰り返し読みました。原典となる『めぞん一刻』と合わせて読み、そしてまだ持っていなかったもう一つの原典『うる星やつら』も古本屋でそろえてむさぼるように読みました。傍線を引きながら読みました。
作家としての平井和正は、私のツボには入らないんです。高校生の頃一通り読みましたけれど、当時の私には推理小説の方が何倍も魅力的でした。新井素子だけが例外だったかな。なのに、この本はツボに来ました。同じ人が書いているはずなのに…。
『高橋留美子の優しい世界』を読んでいなければ、私は「いつか漫画というメディアで常識をひっくり返すようなものすごい作品が発表されるに違いない」などと思うことはありませんでしたね。
『ハヤテのごとく!』という漫画に出会ってしまって、その感想、あるいはもっと広い話をここに書こうとした時、最初に参考にしようと思ったのは『高橋留美子の優しい世界』でした。押入からひっぱりだしましたよ。読んでみて思ったのは、「自分にとっての『ハヤテのごとく!』は、平井和正という小説家にとっての『めぞん一刻』と同じなのかもしれないなぁ」ということです。詳細は全然違うんですけれど、読んだ時に受けた衝撃なんかはたぶん同じだろうと思います。
ネットで、この日記に影響を受けて感想を書き始めたなどとまれに言われることがあります。うれしいとは思いますが、その反面怖さも感じます。こんなろくでもない人間が書いた物が人に影響を与えて良い物なのかと…。でも、考え方を変えると納得はできます。おそらく、そういう人は私が書いた物に影響を受けているわけではなく、私が書いている感想の背後にある平井和正氏が高橋留美子作品に対して単行本まるまる一冊使って書いたファンレターというかラブレターを見いだして、それに影響を受けているんじゃないでしょうかね。
最後に。
『高橋留美子の優しい世界』からは離れますが、もう1冊紹介したい本があります。
- 作者: 高橋留美子,平井和正
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1984/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (6件) を見る
この本の中に書いてあって、読み返さなくても未だに覚えている言葉があります。
漫画は子供のための物
公開しないで欲しいということだったのでまんま引用はしませんが、いただいたWeb拍手を畑健二郎さんが知ったら喜ぶんじゃないかなぁと思いました。
大人も楽しめるけれど、『ハヤテのごとく!』の主要読者は、やっぱり子供だと思うんですよ。
今日紹介した本は2冊とも入手困難だと思われます。でも、もし、この日記のハヤテ感想を気に入っていて、めぞん一刻、うる星やつらも好きな人がいたらぜひ読んで欲しいと思います。本物の凄みを感じることができるはずです。
*1:その時はハヤテ感想について言及したわけではなかったので引用をやめてしまった。恥ずかしいし