読者は読みごたえが有る記事ではなくすぐに消費できる記事を求めている


この記事の題材となる事象

2008/3/9(日)に駄文にゅうすにてこのサイトの記事が紹介された。その紹介が「駄文にゅうす 3月9日(日)」内の3種類のカテゴリーから同じサイトにある3つの別の記事を紹介するという私の知り限り非常に珍しい形で行われた。

紹介された記事(駄文にゅうすでの紹介順(以下掲載順))

(tanabeebanatの日記 3/4の記事 以下「Firefox」と記載)

(同 2/29の記事 以下「漫画」と記載)

(同 2/22 の記事 以下「画像」と記載)

駄文にゅうすからのアクセス数(日次 〜3/12)

※すべてGoogle Analiticsによって収集したデータを使用しています。

日付 Firefox 漫画 画像
3/9(日) 45 141 255
3/10(月) 26 51 114
3/11(火) 18 45 75
3/12(水) 4 8 9
アクセス数計 93 245 453
同順位 3 2 1
掲載順 1 2 3
  • 参考:URLでみた3/9のアクセス総数
Firefox 漫画 画像
66 199 362

リファラーを隠してアクセスをしている読者も含めた数字がこの数字であると思われます。今回駄文にゅうすからのリンクで使用されたURLは通常このサイトでは用いていない形式でした。

分析

一目瞭然です。通常Webサイトでは上部に位置するリンクがクリックされることが多いのですが、今回は一番下にあるリンクが一番多くクリックされたという結果になっています。一目でわかって一瞬で消費できそうな「画像」の記事を読みにきた読者が圧倒的多数を占めました。
なお、この数字の元となっている駄文にゅうすへのアクセス数は、完全に同一であるはずです。同じページ内のどの記事をクリックしたかという違いがこの数字に表れています。

結論

結論を語る前にもう一つデータを挙げましょう。

閲覧開始ページ 平均ページビュー 平均閲覧時間 直帰率
Firefox 1.47 00:01:20 65.59%
漫画 1.47 00:01:34 58.78%
画像 1.10 00:00:12 93.60%

平均閲覧時間というデータは眉唾物なので、平均ページビューと直帰率だけで十分だったかもしれません。

  • 「画像」:眺めに来た読者が多い


  • 「漫画」「Firefox」:読みに来た読者が多い



と、読みとれます。
そして、


眺めに来る読者>読みに来る読者


これが現実です。
私はそう結論付けました。

謝辞

駄文にゅうすにて非常に分析しやすい形で記事を紹介して下さったことでこの記事を書くことが可能になりました。
駄文にゅうすの管理人様には心よりお礼を申し上げるとともに、何度にも渡るご紹介にもこの場を借りて感謝の言葉を述べさせていただきます。
ありがとうございました。

補足

以前から、ぱっと見わかりやすかったり適当に書いた突っ込みどころ満載の記事の方が、時間をかけて練りに練った記事よりも話題になりやすいのではないかという感覚を持っていました。しかし、それはあくまでも私の感覚の話であり検証は不可能だと思っておりました。自分の力だけではどうにもならないからです。
先週の日曜日未明、家に帰ってきてびっくらこきましたよ(笑)。しかもURLがあの紹介元が特定できる形。たぶんこの記事を書ける最初で最後のチャンスだと思い、人のふんどしで相撲を取る感じではありますが書いてみました。
余談ですが、その後「漫画」記事は他のニュースサイトでも取り上げてくださり、紹介元を考慮しないアクセス数ではこの3つの記事の中で圧倒的な1位になっています。

  • 参考:3/9〜3/12の3つの記事の総アクセス数
Firefox 127
漫画 1,059
画像 628

しかし、1年ならしてみると、もしかすると検索で来訪する読者が期待できる「Firefox」が一番多くの人を集めることになるかも知れないです。こればっかりは時間が経たないとわかりません。


今回記事を書いていて驚いたのは、「Firefox」と「漫画」を閲覧した読者の直帰率です。低いです。ニュースサイトからのアクセスだと、90%を越えるのが普通です。「画像」の直帰率でもむしろ低いくらいです。
ちなみに「漫画」を紹介して下さった他のニュースサイトの数字を挙げると

サイト名 直帰率
痕跡症候群 91.31%
MOON CHRONICLE 88.89%

※サイト名隠そうかと思ったのですが隠してもあまり意味がないので実名とさせて頂きました。
そう考えると、もしかすると駄文にゅうすの読者様の行動はネットの標準的な利用者とは若干異なっているかも知れません。
そんな推測でこの記事を終えさせて頂きます。


それにしても…
重ねてのお礼となってしまいますが、駄文にゅうすの管理人様、ありがとうございました。別カテゴリーの複数記事が同時に同じ場所に紹介されるとどうなるのかというのはやってみたかったんですが一人の力ではどうにもなりませんでした。こういう経験をして、かつその結果を実数で公開している人って他にいるのでしょうか?