ニコニコ動画は楽天市場の夢を見るか

またコメントからいただいたネタです。
ニコニコ動画はコンテンツのショッピングモール、さらに、もっと進んで、コンテンツの直販サイトを目指しているのかと思いました。
私自身はネット通販をほとんど使わないのですが、ネット上でのショッピングモールは好調であるという話を聞きます。その代表格が楽天市場らしいです。それと同じようなことをやろうとしているのがニコ動かなと思います。
コンテンツの場合商品は「情報」ですから、ネット上で流通できてしまいます。しかし、内容がわかるように公開してしまうと、お客様はお金を払わずに済ませてしまうことも多いです。そのために収益を得る方法として広告や有償会員制度が利用できないかという実験をしているのではなかろうかと思います。
コンテンツ自体の売り上げがコンテンツホルダーに還元されるのはもちろんのこと、そのコンテンツが産み出した広告収益の一部もコンテンツホルダーに還元することによって報いることができると思います。
しかし、実際にはコンテンツホルダーからクリエイターにお金が流れるのかというとこれまた微妙な話で…。別の業界で聞いた話なのでアニメとかではちょっと違うのかも知れませんが、コンテンツホルダー(版元)はリスクを取る代わりにクリエイターにはあらかじめ決められた金額だけを支払うという契約が多いそうです。当然コンテンツホルダーだって儲けなきゃいけません。そしてニコ動も儲けないとサービス止まっちゃいます。
今回、オリジナルのアニメを配信するという実験を始めますが、その場合、ニコ動自身がコンテンツホルダーになります。今までの

という流れが

というように1階層減ることになります。
イメージとしては楽天自身が店を持つという感じ。普通のショッピングモールと違うのは販売する物がコンテンツなので、店間での価格競争がないってことでしょうね。店によって売っている物が違うから。楽天は加盟店との関係上自身では店が持てないと思いますがニコ動の場合はそれができる、というかむしろその方がやりやすい。
それでビジネスが成立するのか?やってみないとわからないというのが本音でしょうが、ネットを使うと比較的小さいリスクでそういう実験ができるんですよね。