クラウドってなに?おいしいの?

俺は「クラウドコンピューティング」っていう概念は今後のキーになるとは思っているけれど「クラウドコンピューティング」って言う言葉にはさしたる意味はないと思っています。
結局のところ、データの物理的な格納場所と論理的な格納場所を分けるという考え方とどう違うのかがイマイチ見えません。データベース、ここではRDBに限定してみますが、RDBからデータを取り出す時には内部的にSQLを発効するじゃないですか。それと同じような感じで、URLをブラウザで指定することによってデータが実際にどこにあるかはユーザーが意識することなくデータを引っ張ってくるっていうイメージ。
それはエリソン氏がおっしゃるように最近産み出された概念ではないと思います。ただ単に耳障りがいい言葉で表現されるようになっただけ。
ラクルってのはDBMSやらERPやらその他諸々を提供している企業ですが、そういう企業にとってはこの流れはありがたいはず。結局格納すべきデータはどんどん増えて行っている。となると入れ物であるハードウエアや出し入れを効率的に行うDBMSの需要は自然と伸びますからね。
おそらく、まずは広く一般に公開されるデータが雲の中に格納されるようになるでしょう。それがORACLEなのかSQL Serverなのか、My SQLなのか、テキストファイルなのか、そんなことは使っている人にとっては関係がないです。先日感想を書いた本にあったGoogleが作った自前の仕掛けだっていいわけですよ。少なくともオラクルにはビジネスチャンスがあると思っているはず。だからデータ格納用のサーバーを作ったりしているわけで……。


こんなことを言っているけれど結局は流行りに乗ると思うんだなぁ。
だって、ORACLE 8 は「ORACLE 8i」って名前にしたんですよ。途中から。「i」は「internet」の「i」ね。んで10になったら今度は「ORACLE 10g」ですよ。「g」は「grid」の「g」。次のバージョンは12かな?「ORACLE 12c」とかになったりしてね(笑)。いや笑ってられない。ありがち。