縦書き横書き、紙とモニター

自分自身が書いた物であっても、初期は途中で原稿用紙的な改行を入れていてかえって見づらくなっていたりしていました。これは横書きプロポーショナルフォントという問題があるからですよね。私自身は未だに固定長フォントの方を好んでいますが、現実問題としてほとんどの人はプロポーショナルフォントで読むことになるので迎合していると言えば迎合しています。
こうやって横書きで文章を書いてみると、縦書きで書く時以上に改行を多用した方が見やすく感じます。これはなんでなのか、ちと考えてみました。


まずは、1行の長さが違う。縦書きの方が長いです。長いから頻繁に改行を入れなくても段落自体は短く感じます。それと、字下げ文化の有無。私は字下げ使ってないですが、もし字下げを使えばもう少し改行を少なくすることができると思いますね。なによりも空白行が減ると思いますよ。
私の場合は単なる改行は読みやすくするため、空白行は段落を区切るため、という使い分けをしています。


と、書き進めてはみたものの、なかなかこれと言った決め手に欠けます。おそらくはどこかに決定的な違いがあると思うんですけれどね。
余談ですが、携帯電話というインターフェースに特化した「あたし彼女」っていうある意味飛んでもない作品が出てきたってのもあって、確かに単なるインターフェースには違いないのだけれど、そのインターフェースを前提にしなければ存在し得ないような表現方法もあったりするのではないかなと思っています。


そういえば、「あたし彼女」ってまだ覚えてますか?私は覚えていますがすっかり話題にならなくなっちゃっている、みたいな。まだ1ヶ月ちょっとなんだよね。みたいな。


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なんつーか、ほんとに旬が短いよな。消費されちゃったね。こうやって消費するにはちと惜しいと俺は思うのだが……。そして、消費されるのが惜しい作品は他にもたくさんある。フィクションに限った話ではなく、ね。そういう思いがあるから、おれは話題になるコンテンツを書くよりも長期に渡って地味に人を集めるコンテンツを書きたいと日々願っています。