読書感想文 フランソワーズ サガン著『悲しみよこんにちは』
- 作者: フランソワーズサガン,Francoise Sagan,朝吹登水子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1955/06/25
- メディア: 文庫
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いい加減こなさなきゃと思って昨日読んでみたんですが……。
これってさぁ。あれだよね。あれ。いや、一読しただけでこんなこと言うのはわかってないからだろうと思うしとても恥ずかしいことだとは思うんですけれどね。正直に感想を書きます。
この小説って、筋立てだけ追うと、今流行りの設定てんこ盛り泣ける小説ってのと同じじゃないですか???
読んだことが無いので自分の言葉での言及はできないのですが、よく揶揄されているケータイ小説ってのとの違いが俺にはわかりません!
あらすじなんかはよそに書いてあると思うので割愛しますが、非日常的な光景が日常として描かれていて悲しいエンディングに至るってのがおおよその流れだと理解しています。
いやぁ。うん。でも、この作品、何十年も生き残っているんだよね。わからん。
この先は妄想です。
もしかすると、この作品は言語でネイティブが読むと全く別の顔を見せるのかも知れないと思いました。私が知っている作家を例に引くと樋口一葉や新井素子のような少女文学として評価された可能性があるなぁと思ったのですよ。もしそうだとすると、いかにうまく翻訳しても作品の魅力は他の言語に落とし込んだ時点で失われているんだろうなぁと……。
もう一つ思ったのは、こういう筋立てっていうのはいわば王道でいつの時代でも受け入れる人が多くいるんじゃないかなぁと言うことです。俺にはわからなかったのは俺が男だからかも知れません。女にとってこのモチーフは何度読んでも飽きることがない展開なのかもしれません。
結果的に読んでみたけれど役に立ちそうな感想は書けませんでした。そんなのがほとんどだなぁと滅入りますね(笑)。
余談ですが、歌の方の「悲しみよこんにちは」は、この小説の世界とは違いますね。それを確認するために数十年前にも一度読もうと思って挫折していることを思い出しました。