読書感想文 竹宮ゆゆこ著『とらドラ!』櫛枝実乃梨について
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男性キャラについては「高須竜児」でまとめて書いた感じなので、メイン5人の中で唯一こういう形で記事を書いていなかったのが櫛枝実乃梨でした。
今日書きます。せっかくだから。
上の記事と関係してくるんですよ。
もしも仮に想像通り『とらドラ!』がドラマ化された場合、一番演じるのが難しいのはどのキャラなのかなぁと考えると櫛枝実乃梨なんですよね。
大河は手乗りタイガーだから小さくなくちゃだめってのはあるけれど、わかりやすい行動をするし演じることはできるような気がする。亜美はそもそも芸能界にいる人っていう設定だからできるでしょう。男2人はそんなに簡単じゃないけれどなんとなく想像できる。俺も男だし。でも、実乃梨って想像できないんだよなぁ。
読み落としだったら申し訳ないんですが、気づいたところを書きますね。
亜美はいうまでもなく美人。誰もが振り返るような美人。スタイルも最高。大河は小さいけれど美少女。ミスコンで1位を取る程度の美少女。告白されまくる程度の美少女。
でも、実乃梨はさぁ。竜児と大河以外の視点で「かわいい」とか「きれい」とかいう表現無かったように思うんだな。地の文で容姿について書かれていることはなかったように思える。そして、多くの人の評価は「変な女」なんですよね。
作中で仮面をかぶるようになるという内面もあるし、決して飛び抜けて美人でも美少女でもなく、それでも竜児からは唯一無二の存在であるってことが不自然ではなく、かつ他の人たちからは「変な女」と思われる人を演じなきゃならないっていうのは難しいんじゃないかなぁと思うんですよ。
子供の頃「変な女」に恋をした経験があるので竜児の気持ち自体はよくわかるんですけれどね(笑)。
繰り返し読むことで大河や亜美の視点に立つことは要約できるようになりましたが実乃梨の視点にはまだ立てません。非常に難しいです。
もしかすると実乃梨視点から見ると『とらドラ!』っていう物語はまた別の顔を持っているのかも知れませんね。