アニメ『ハヤテのごとく!!』(ハヤテのごとく!2期) 4話 「君は僕に似ている」感想 物語は動き出す……



この話から『ハヤテのごとく!』は急速にラブコメになっていきます。
どうですかね?原作を読んでいない人でも、この話が単品でツボにくる人はいるんじゃないかと思うんですけれどねぇ。


前半と後半で全く違う空気の話になっています。前半は学園ラブコメで、後半がこの漫画のプロモーションに使われる言葉みたいな執事とお嬢様とメイドさんのコメディです。
ここからしばらくの間、前半の話が主軸となって話が進んでいきます。


さて、この作品は、登場人物間の情報格差ってのが話の鍵になることがあります。
タイトル直後のビデオ屋でのお話。

西沢さん(左側の女の子)はハヤテのことが好きで、ワタルくん(真ん中の男の子)とサキさん(右側のメイド服着てる人)はハヤテのことを知っていて、常連客の西沢さんに好きな男の子がいることは知っているけれどそれがハヤテであるということは知らないっていう状況です。
原作でこの場面が描かれたのは2006/2/8だったのですが、それから3年以上経つ現在でもその状況は変わっていません。作中時間ではまだ3ヶ月経っていないですけれどね……。



この時の西沢さんはいつの間にか転校してしまって、しかもその後再会したのにあっさり振られてしまった初恋の人を思い焦がれていました。





単身思い人が通う学校に乗り込んだ西沢さんは、もう一人のラブコメ的な重要人物、ヒナギクさんと出会ってしまいます。

この時2人は初対面だったんですよねぇ。


西沢さんの告白を後押ししようとするヒナギクさんですが、ヒナはヒナで「誰かに」小さなチョコを渡そうとしてたようです。



ヒナギクさんのおかげで、ハヤテにもう一度思いを伝えることができた西沢さん……

「誰かに」渡したかったチョコを自分で味わうヒナギクさん……

この対比がねぇ。女の子が主人公のラブコメなんですよねぇ。西沢さんが主人公なのかヒナギクさんが主人公なのか、それは読む人によって違うと思いますが、私はこの場面単品では西沢さんが主人公で、この後の流れまで加味すればヒナギクさんが主人公なのかなと思っています。




そんな甘酸っぱい学園恋愛話を繰り広げている主人公とサブヒロインの裏で、メインヒロイン2人もそっちはそっちで大変なバレンタインデーを迎えています。このバレンタイン話、屋敷編も好きなのですが学園編に比べると派手さはありません。
ただ、ここでマリアさんがハヤテのことを男の子として意識するってのは大事なのかなぁと思っていたりはします。






以下は原作既読者やこのサイト読者向けの感想です。


この話をアニメで見ることができるとはねぇ。1期でやらなかったから諦めていました。ここからの流れが好きなんですよねぇ。
アニメ2期がラブコメ路線に振るのだとしたら、成功するか否かは、この話が視聴者に受け入れられるかどうかにかかっているのではないかと思います。極論を言うと、この話を見て翌日本屋に走って全巻大人買いするおっさんがどのくらいいるかっていうところにかかっているのではないかと(笑)。
ここに捕まっちゃう人は多いんじゃないかなぁと思うんですけれどねぇ。


ここまで、恐ろしいほど原作通りに作っています。今週は2話を1話でやりました。この先もこのペースで進めるのだろうか?オリジナルエピソードを入れるのだろうか??