『ハヤテのごとく!!』に見る視聴率という「魔物」

3.3%ですか。一次情報を見てから書こうとも思ったのですが人頼みでいつになったらみれるのかそもそも本当に見れるのかすらわからないので今日書いてしまいます。


素直に考えると納得なんですよ。先週放送された話って、原作『ハヤテのごとく!』でもラブコメパートに限れば一二を争ういい話だと思うんですよね。だから数字が取れるのも当然です。


でも、ちょっと待て。それでいいのか?




そもそもあんな深夜の時間帯にテレビ見ている人ってどういう人なんだろう?むろんアニメ好きハヤテ好きはいるでしょう。でもそういう人たちは先々週までも見ているはず。後は……。先週分だけはなんとしてでもリアルタイムで見たいと思った人。そんな人いるのかなぁ。そして、何となくテレビを付けちゃった人でしょう。


視聴率って単品で見たらそのコンテンツの価値を計る指標には成り得ないと思うんですよね。俺は。もし『ハヤテのごとく!!』が持つ力で視聴率が良かったんだとしたら、先週の視聴率が良かったのは先々週の話を気に入る人が多かったからってことになります。で、先週の話を気に入った人が多いのなら*1、今週の視聴率はさらに良くなるはずです。
でも、そうではない要因も考えられます。たまたまこの時間に至るテレビ東京の視聴率が高かったケース、この時間帯の他の局でやる番組がイマイチでザッピングの結果テレ東に流れてきたケースなどです。その場合はコンテンツ力があったからってことにはなるんでしょうけれどね。


それって視聴率データを縦横で見ないとわからんのですよ。


私が思うに、この1話の視聴率が良かったからと言ってこの時間帯にこの作品が受け入れられたと言えるのかはわからないんですよねぇ。


「視聴率」っていう数字になるともっともらしく見えますが、存在しない魔物のような物です。もともとは持ってなかった意味を持つようになり数字が一人歩きすることもあるでしょう。だから、せめてもう少し称さない情報を入手してから分析したいと思うんですよね。
ファンとしては気にしない方がいいと思うんだよなぁ。でも気になるんだよなぁ(笑)。




ところで、関東地方の視聴率って1%で視聴者30万人を想定しているとのことです。「世帯視聴率」なので、深夜時間帯は係数が低くなるからそこまでいかないでしょうが、仮に通常一家4人でテレビを見ていることを仮定していたとすると、1%でそれでも7万人以上が見ていることになります。通常係数で3.3%だと99万人、私が想定した低めの見積もりでも23万人が見ている計算になります。でも、低めの見積もりすると逆にDVDの売れ方が半端無いってことになっちゃいますねぇ。それはそれで困る。
とにかく、低めを前提にしてみます。そのうち半分が原作未読の視聴者だとしても10万人の新規読者を獲得するチャンスが生まれたと言うことになります。
オリコンの数字見てると、新刊漫画でも10万部売れればベストテンに入るんですよねぇ。それ考えるとやっぱテレビってすごいよ。
とにかく、この数字が、その話単品で読んだ人を呆然とさせる力があった原作98話や116話、123話、そして全く毛色の違う過去編を放映する時にどのくらいの数の人がこのアニメを見るのか、それが問題だと思います。


まずは今週です。今週も先週の数字をキープしていたら、いずれ5%越えることもあるかもしれませんね。






視聴率の話とハヤテの話を別に書こうと思ったのですが混ぜました。理由は簡単。何となく混ぜたかったから。もう一つは視聴率の話なら前にほとんど同じ事を書いているから。データが違うだけです(笑)。

*1:個人的にはそうであってほしいのですがねぇ