読書感想文 週刊東洋経済 2009/7/4号

経済週刊誌3誌、っていう呼び名があるのかはわかりませんが、定期購読している日経ビジネス以外のダイヤモンドと東洋経済はたまーに見出し見て衝動買いをしてしまいます。今週もそうでした。


今週の特集は……
「鉄道進化論」
やんなっちゃうよね。高いんだもん。\720だよ。でも買っちゃった……。

週刊 東洋経済 2009年 7/4号 [雑誌]

週刊 東洋経済 2009年 7/4号 [雑誌]



ぶっちゃけ内容は経済誌なので趣味的にどうと言うことはありません。実はもっと貨物よりに振った話を書いてあるのかと期待したんですよね。ところがほとんど触れていなかった。そこにはがっかりしました。
でも、経済誌らしく図表と数字を多用していて面白かったです。こういう記事を読むと一般誌を読む気になれなくなっちゃうんだよね。こういうのがすき。


詳細に触れると長くなりそうなのでちょこっとだけ。


鉄道、特に新幹線システムの輸出ってのが最近話題になっていますけれどそれもなかなか難しいというお話。
中国では「はやて」型の車両を300Km/h以上の速度で走らせていてJR東日本が困っているとか。なるほどなぁと思いました。車の輸出とはわけが違うんですね。
鉄道システムの輸出ってのは車両だけじゃだめなんだな。事故を起こさないため、効率的に運用するためのノウハウやら心構えまでも輸出しないときっとうまくいかない。
本とか嘘かわからんけど今の日本の鉄道車両って、ぶつからないことを前提に考えているから衝突には比較的弱いらしい。事故が起こっても人が死なないようにいろいろと工夫を重ねた結果そういう現状ではそういう結論に達していると言うことでしょう。むろんその結論に問題点があれば修正してよりよくするってのが今までの日本の産業がたどってきた道です。そしていつのまにか世界中に比べる物が無いところまで行き着いてしまうと言う罠。
そういう意味では今の日本の車両を輸出するのではなくて昭和の時代、つまり国鉄で言うと103系あたりの車両を輸出するとうまくいくのかもしれない、そんなことを思いましたね。あの時代の車両は酷使しても壊れなかったからねぇ。つい最近までモーター焼き切れんばかりに常磐線を100Km/hで走っていたもんなぁ。


他にもいろいろ記事があります。表紙にある見出しだけ取ってみても

  • 新幹線を世界に!鉄道輸出マップ掲載
  • 駅力ランキング&格付け427駅
  • 東京メトロがなんと今年度上場
  • 通勤電車混雑・遅延の大問題

とあります。
なぜかトミックス作っているトミーの工場取材とかも(笑)


最後の混雑のところのデータが面白かった。メトロの遅延証明書発行状況。毎日遅れる千代田線がまだマシだという……。最悪は丸ノ内線日比谷線有楽町線の平日30日中30日。半蔵門線の28日、千代田線の22日と続きます。メトロの基準って5分以上の遅れらしい。3分くらいなら毎日遅れているけど>千代田線
そのデータに平均運行間隔が出てました。
混雑度で言うと東西線の木場→門前仲町が199%でトップですが、運転間隔が2分30秒なんだねぇ。千代田線の町屋→西日暮里は181%だけれど運転間隔が2分5秒。混み方ではほぼ互角でしょう。
東西線東陽町始発を20分に1本くらい出すと劇的に空くかも知れませんね。配線的にはいけそうですが駅のホームの広さとかそういう意味で難しいかも知れませんけれどねぇ。

町屋に住んでいる時には綾瀬始発狙ってたもんなぁ。だって綾瀬始発でないと満杯だったりそもそもドアが開かなかったりして乗れないことがあったけれど綾瀬始発ならほぼ確実に乗れたから。途中駅始発は遠距離通勤者にとってはうざいですがそういう工夫で混雑を平準化しているという面はありますね。