アニメ『ハヤテのごとく!!』(ハヤテのごとく!2期) 15話 「下田温泉湯けむり旅情」感想 目的と手段と過程

今週末に発売なので……

ハヤテのごとく! 20 (少年サンデーコミックス)

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それぞれがそれぞれの方法、それぞれの思惑で向かう下田温泉。目的地は同じ。でも、そこに行く目的とそこに至る過程がそれぞれ違うというお話です。
来週以降も続くので詳細は避けますが、今週はナギがメインですね。ナギはまだ子供であるというのが強調されています。たしかに原作でもこの辺りのナギは可愛く書かれていたなぁと思い出しました。


テレビアニメっていうのはいろいろと制約があるんですねぇ。『ハヤテのごとく!』の場合はギャグベースなのでそれもネタにできるから何とかなるんですがそうでないとストーリー自体が変わってしまうことだって有るんだろうなぁと思います。
テロップが流れた場面よりも電車から飛び降りるところの方がどう考えてもやばいのですが、現実にはドアを開けると電車は止まる仕掛けになっているから大人の事情を適用しなくてもいいってことなんですかね(笑)。


来週は連休だし、個人的に思い入れが強い話がアニメになるみたいなので長めの感想になると思います。そして再来週も……。変な演出をされると、やばい。




以下、原作既読者向けです。




三千院家の敷地も何も銃を持った殺し屋がいる時点でもうリアルは関係ないと思うんですけれどねぇ(笑)。記憶だけで書きますが、今回原作から変えたところは西沢さんがハヤテをプリクラに誘う場面ですね。さりげなく来週への伏線を独自に張っています。
上にも書きましたが、この話、それぞれがそれぞれの方法、それぞれの思惑で同じ場所に向かうっていう構成になっています。少年漫画のほとんどを読むと、いや、少年漫画に限らないな、小説とかでもほとんどがそうだ、一つの目的に向かって登場人物みんなが動いていくという話が多いのですが『ハヤテのごとく!』はちょっと違う。ゴールは一つではなく、そのゴールがわかっていない人もいるんですよね。そういう話は通常わかりづらくて、著者の名前で売れるとかそういうことがない限りはなかなか世間受けしないんですが『ハヤテのごとく!』の場合はそれほどわかりづらく感じないんですよねぇ。繰り返し読むと「なんじゃこれはわけわからん」と思うんですけれどね。


来週は注目です。西沢さんメインの「あの話」を真ん中に持ってくるっぽいです。どういう演出にするんでしょうか?その演出がはまるのか、あるいは原作からは想像もできないくらい平板な印象になるのか?どう転がっても楽しみです。
個人的に強い思いを持っている話なので、アニメの内容には関係なく今週よりは長い感想を書くことになりそうです。原作を読んだ時の衝撃は忘れられないからなぁ。週刊の漫画誌を読んで時間が止まるような感覚を持ったのはたぶんあれが初めてだ。