『ハヤテのごとく!』ゴールデンウイーク暫定最終回のエンディングを妄想する (3行で)

235話本編の感想はこちら……


漫画家バックステージ Vol.2302009/4/8 に、作者の畑健二郎さんが

一応、この一連のゴールデンウィークの話が
懐かしい言い方で言うと『暫定最終回』という予定で
組んでいた話なので。
あ、一応ご存じない方もいるかと思うので言っておくと
この漫画はいつ打ち切られても大丈夫なように
連載前に最終回に出来そうなポイントを最初から5つ決めてある
のですよ。

ということを書いてらっしゃいます。
ゴールデンウイーク編もミコノス島からアテネ(地名)に舞台を移しましたが未だにどうなるのか少なくとも私には先が読めない展開です。


しかし、こないだの週末ふと思い付いたんですよねぇ。
「暫定最終回の展開がどう転ぼうが、あのフラグが立ちさえすればこんなエンディングになるんじゃないかなぁ」ってのが。
思い付いた本人は「すげーありそうだし面白い!」と思ったのですが一般的に見てどうなのでしょうか?
いつもは長文ばっかり書いているので今回は3行にまとめてみます。








アテネ 「ねぇ。私と仕事どっちが大事なの?♥」
ハヤテ 「うーん。今は仕事かな?(アーたんのためにも)」
アテネ 「ハヤテのばかぁっっ!!!!!!!!もう大っっっっ嫌いっ!!!!!」




という恋愛物語的にありがちな泥沼フラグです(笑)。
この場面ではメインヒロイン置いてけぼりですが、結果的にハヤテはメインヒロインの元に戻るという流れ。


以下は解説。興味ある人だけに向けた記事です。って興味ない人はもともとこんなの読まないか。


ずいぶん前に「アーたんの抑止力」っていう言葉を使いました。初出は2007/7/4ですね。もう2年以上経っているのかぁ。
その後、過去編が描かれて「アーたんの抑止力」には心理的な障壁という側面も明らかになりましたが、その言葉を使った当時はそんな材料は無かったので別のことを指していました。
俺はね、「甲斐性がなければ女の子とつきあえない」ってことを「アーたんの抑止力」と表現していたんですよね。当時。


今日書いた暫定最終回妄想エンディングは、アテネとハヤテとの間の誤解が解けて、未だに2人は互いに相手を思い続けているということがわかりあえたという前提があります。そこで効いてくるのが「アーたんの抑止力」なんですよ。天王州家の財力が有れば、ハヤテの借金は全部ちゃらにできる。三千院家とハヤテとのつながりはなくすことができます。ところが、他ならぬアテネがハヤテに条件を突きつけている。「甲斐性を持て」と。「アーたんの抑止力は」西沢さんやヒナギクさん、さらにはナギに対してだけではなく、アテネに対しても有効なんじゃ無かろうかと思ったんですね。


もし仮にこんな感じで暫定最終回が終わったら『ハヤテのごとく!』という漫画の空気は一変すると思います。なぜか?主人公が明確な目的を持つからです。アテネとおつきあいをするために借金を返して甲斐性を持つという目標ができます。


もちろん、メインヒロインは誰かと言うことをここで思い出してはいけません!(笑)


ハヤテのごとく!』の場合、物語全体のヒロインとラブコメとしてのヒロインが違ってもいいと思うんですよね。それでも今まではなんとなくナギとくっついて欲しいなぁと言う読者としての淡い希望はありました。でも、成長したアテネの姿をほぼ毎週読めるようになってから気の持ちようが変わりました。
アテネエンドでいいじゃん。むしろアテネエンドがいい。いや、そうでなくてアテネエンドであるべきだ!とね(笑)。


キャラとしては西沢さんが好きですが、彼女はラブコメとしてのヒロインにはならないからこそ価値があるというようなねじれた愛情を注いでいるんですよねぇ。そうなると今までの流れでは、おそらく別離エンドだろうなぁとは思ってはいるけれど、ナギとハヤテが幸せになって欲しいという思いを持っていました。しかしアテネが出てきてから様相は一変しましたね。物語的にナギはハヤテからいつかは独り立ちする。その時にハヤテと手を繋いでいるのはアテネならみんな納得するんじゃないかなぁってね。なんとなく思うんです。