『ハヤテのごとく!』と『ドラゴンクエスト9』− スーパーハイブリッド論補足 前置き部分



分割した前置きです。





これを書いてからもう2年半経つんですね。


手前みそながら、『ハヤテのごとく!』のその後の展開を見て頂ければ、あの時私が書いたこの作品への理解は正しかったとほとんどの人が認識してくださるのではなかろうかと思っています。
余り表には出さないようにしていましたが、個人的にはアキバ系とか萌え系とか言われる作品を好きだということにものすごく抵抗があったのですよ。だからこそ、そういう要素以外の「面白い理由」を探そうと必至になってました(笑)。
でも、その後いわゆるアキバ系とか萌え系とか言われる作品を何本も読んだり見たりしてみたんですが、『ハヤテのごとく!』のように、「面白い理由」を即座に言えない作品って無いんですよね。たまたま行き当たっていないだけかもしれないのですが、話題になっている作品を見てみても、その話題になっている要素以外の裏の部分にも、あるいは裏の部分にこそ人の心をつかむ秘密があるのではないか、そして、それはこういう要素では無かろうかということを想像することはできました。
だから、未だに私にとって『ハヤテのごとく!』が面白くて特別な作品であることに変わりはありません。一生に一度巡り会えるかどうかわからないような作品だと思っています。


しかし、よく考えてみると、2年半前に書いた事のうち、現状で正しかったと思える部分って半分なんですよ。残りの半分は全く検証できていません。




私は子供の頃から今に至るまで、決して熱心な読書家ではありませんでした。普通なら読んでいるような作品を読んでいなかったりもする。量はたくさん読んでいますが分野がものすごく偏っています。
だから、『ハヤテのごとく!』が特別なのは、もしかすると「私(tanabeebanatを名乗る人)に取ってだけ特別」なのではないかという疑念をぬぐい去ることができないのです。


こちらにいただくコメントで、ドストエフスキー作品を薦められておりまして、少しずつ読んでみようとはしているのですがなかなかはかどらず……。もしかすると私が『ハヤテのごとく!』を読んで得た驚きは100年レベルで遅かったのかも知れないと言う疑念は未だに消えていません。
また、他から得た情報で『ドン・キホーテ』もすごいらしいという話があるのですがそれもまたジュブナイル版しか読んだことがありません。もしかすると、「なんだ、昔からあったじゃないか」と思うことだってあるかもしれません。


そんな中、『ハヤテのごとく!』はゲーム的という評価を良く目にします。




以下、本編に続く……