読書感想文 有栖川有栖著『乱鴉の島』
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/07
- メディア: 新書
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古き良き時代の本格推理小説という印象です。
物語を支える最大の謎、それ自体は意表をつく設定です。たしかにそれはありえる。読み返すと「なるほどそういうことか」と思わせる設定がたくさんある。
しかし、実際の犯行に使われたトリックとそれとは当然の事ながら余り関係は無かったりするわけですね(笑)。むしろ、動機探しと連動しています。
後書きによると、その設定自体が先に思い浮かんで、それを使う作品を書くに当たって書き慣れた本格推理というスタイルを選んだとのこと、なんとなくうなずけるものがあります。