駅前食堂型サイトに未来はあるのか?
いやね。今朝の日経朝刊。びっくりした。
日経新聞の一番日経新聞らしいところは裏一面かもしれないなぁと思うんですよね。私の履歴書があるところ。そこにね。でてたの。ヨッキれん氏が。
自分でもこんな感じで書き始める前に、やっぱ目標とするところはあったわけですよ。ええ。恥ずかしながらその目標の一つが「山さ行がねが」でした。
他のサイトも含め、目指していたのは「圧倒的なコンテンツ」なんですよね。サイトの更新が止まっても一年や半年は楽しめるような圧倒的なコンテンツ量。そういうサイトに憧れています。今でも。
少しずつ書きためてはいますけれど、圧倒的なというにはほど遠い状況です。あと5年か10年もしたら一部の分野ではそういう地位に立てるかも知れません。ただ、立ったところで何か得ることがあるかというと……。自己満足だけでしょうね(笑)。
さて、目標は目標として置いておいて今の自分の立ち位置を考えてみました。
ずいぶん前に、Webサイトをラーメン屋にたとえた記事を書きましたね。
ああ、これだこれだ。
- 2006/8/22 Webサイトはラーメン屋である
たしかにずいぶん前だねぇ。3年以上前か。
この時はラーメン屋に例えてみましたが、飲食店にまで幅を広げるとどうなのかなと考えてみたのですよ。
「山さ行がねが」が含まれるある分野での圧倒的なコンテンツを持つサイトは、馴染みの居酒屋みたいなものかなぁと思うんですね。新メニューが出れば試してみたくなるけれど、今までに積み重ねたメニューを楽しむだけでも十分に心地よい時間を過ごすことができます。時々テレビや新聞に出ることはあっても、しばらくすればその騒ぎは落ち着いて、元の居心地のいい空間に戻る。そんなお店です。
具体例は避けますけれど、そのテレビや新聞に紹介されることで命脈を保っているようなお店もありますよね。紹介されるたびに混むけれど、しばらくすると閑古鳥が鳴く。常連らしい常連はほとんどいないようなお店。そういうサイトもあるはずです。具体例は避けますがね(笑)。
そして、とりあえずもう一つ。駅前食堂みたいなサイトもあります。駅の前にあって便利だからおなかが空いていればとりあえず入ってみる。でも、たまたまその駅に来たから入っただけで、別にその店に強い印象を持つわけでもなく、店の名前すら覚えない。
そんなサイトもあります。
そして、ここの日記はそういう場所の一つです。
駅前食堂タイプってのは要は検索で人を集めるタイプのサイトなんですね。ひとくくりにしたけれどその中にはいろいろあります。Googleの検索上位に来た単語をおそらく自動で拾って検索で引っかかることだけを目指しているサイトもありますよね。実際見てみればわかりますけど。
そういうサイトはたとえて言うならば移動店舗式ですね。イベントがある駅の前に屋台を出して営業する。イベントが終わったらさっさと撤収。次のイベントの場所に向かうって感じ。自動でやるにしても移動をやめた瞬間に人が来なくなるタイプですね。
うちの場合は、安定した乗降客がある駅の前に店を出している感じです。放置していても勝手に人はやってくる。そして店の名前なんか気にしない。中には「うまかった」とか「まずかった」とか感想を持ってくれる人もいらっしゃいますが、ほとんどの人は無関心。おなかがふくれればそれでいい。次にその駅で降りた時にはまた来るかも知れないけれどわざわざ訪れるようなことはない。そんなサイトです。
手間いらずです。というか手間が報われません(笑)。新メニューを作っても誰も気がつきません。でも、時々ふと気づいてくれる人がいます。日替わり定食もやっていることを……。そして、毎週水曜日には、リアル定食屋が金曜日カレーの日にしているみたいな感じで常連には人気の、それだけを目当てに店に来る人がいるようなメニューを用意していることに……(笑)。
今日はちょこっと自己分析してみました。明日の253話は火曜日ですが常連さんはやってくるのでしょうか?そして、明確な目的を持って訪れる人の中に、他のコンテンツに気づいてくれる人はいらっしゃるのでしょうか?
ざっと1万人に1人くらいの割合だと思っているんですよねぇ。そういう人は……。どうだろう?未来はあるのかなぁ。