ハヤテのごとく! 22巻感想 一つの物語の終わり





表紙とか外側の話は昨日書いたので、今日は中身の感想を書きます。
時間かかりそう……



全体としていろいろ思うところはありましたがそれは最後に書くことにします。



折り返し4コマ

本編とは全く違う空気。これはこれで『ハヤテのごとく!』なんですよねぇ。

中扉

アーたんがロイヤル・ガーデンを脱出する様子ですかね?いつか描かれる日が来るのでしょうか。

目次

私服のマリアさん。っていうかマリアさんお久しぶり!っていう印象がありました(笑)。

本編

話数間違えていたらごめんなさい。過去記事からのコピペをするので作業手順の関係で過去感想へのリンクも貼ります。でもちゃんと読み返して今日の感想を書くわけではないのでもしかすると矛盾したことを書くかも知れません。矛盾している部分も含めてこの人の感想なんだなぁと理解してくださると助かります。

1話(229話)「いつも何度でも」

遺産の件は未だ解決していません。こういう場合どうなるのかと。とにかく、ナギだっていつまでもお金に守られるとは思っていないんですよねぇ。
あとはシスターかな。どこで「彼女」とつながったのやら。

2話(230話)「そういう風にできている」

雪路と薫先生のお話。そしておそらくはヒナギクさんの弱点が形成された理由を説明する一コマ。雪路には雪路の物語があるんですよねぇ。その中の最重要登場人物としてヒナギクさんがいる。
そして最後の1ページで強引な場面転換。

3話(231話)「Beyond the Bounds」

アテネ登場。そして……。
そうだったか。その流れであの話をもう一度読み返すとまた印象が変わってくるなぁと思える話です。
ナギとアテネの関係は未だ描かれていません。というか、俺はそっちが先に出てくると思っていた。ヒナギクさんとアテネとの間に関係があるとはねぇ。
そして時計が動き出す……。

4話(232話)「Beautiful World」

昨日の夜、家に帰って読み始めたんですよ。もちろん酔っぱらってました。土曜の夜だからね。
ざっと読んで寝ようと思っていたのですがねぇ……。
この話から先は読んではいけないと言う気分になってしまった(笑)。
ハヤテとアテネの再会は、ゴールデンウイークの話が始まった時に予約されていた出来事。そして、俺はこの先の話もすでに読んでいる。知っている。それでも、先を読み進めることを躊躇してしまいました……。
98話の見開きが物語の終わりを感じさせるのであるのに対し、232話の見開きは物語の始まりを予感させます。
でも、ハヤテの意識の中でアテネの陰に隠れてしまうヒナギクさんのことも忘れてはいけないという……。物語それぞれが関連はしているけれど同期はしていないんだよなぁ。だからすれ違ったり誤解をしたりするんですよねぇ。

5話(233話)「Dearest」

ハヤテとアテネの本格的な再会。あるいは今まで読者が知っていた『ハヤテのごとく!』という漫画の崩壊。この再会をきっかけに、登場人物たちの状況ががらっとかわってしまった。
言葉の端々にハヤテのことは忘れてはいないということがにじみ出ているアテネと、自分の置かれた状況を理解することにせいいっぱいでそれに気づかないハヤテ。そしてアテネはハヤテにも自分にも嘘をつき扉を閉ざす。
しかし、一人きりになったアテネは……。
まぁ、一言で片づけると、ここから別の漫画ですな。

6話(234話)「千年経っても覚えている」

地雷を踏み続ける泉ちゃんもいいのですけど、読み返すとヒナギクさんとアテネの対比がいいですなぁ。2人が背中合わせになっている1コマには見入ってしまった。この時はまだヒナギクさんとハヤテとの間には何の関係もなかったわけですよね。
アテネヒナギクさんの過去を知っていたのかなぁ。もし知っていたらハヤテとの共通点を見いだしていたのかも知れません。
そして、ヒナギクさんの言葉でハヤテはまた心を揺さぶられる。まさかヒナギクさんのいけてないネーミングセンスが伏線になっているとは思わなかったですね(笑)。

7話(235話)「月の欠けた夜に」

本編登場的な観点で言うと新キャラだから安定していないってだけの話かも知れませんが、アテネの表情はほんと場面場面で違っていていいんですよねぇ。二面性ではなく多面性がある。そういう点ではヒナギクさんと同じですね。
そんなアテネのことは全く関係なく西沢さんとヒナギクさんはハヤテを巡っていつものようにひそひそ話。こっちのハムヒナラブコメも好きなんですけれどねぇ。流れとしてはアテネに持ってかれているなぁ。
ギリシャの名所を巡る空の旅でヒナギクさん悶絶。そして咲夜と伊澄もやってくる。もうわけわからん……。

8話(236話)「一を聞いて十を知らない」

相変わらずヒナギクさんは悶絶していますが、ハヤテの不調がいよいよ気になってくる女性陣。ふとしたきっかけで誤解をするヒナギクさんとその誤解を膨らませるマリアさん
マリアさんは全く悪意なく導火線に点火してしまった。

9話(237話)「そして再び夜が来て」

今読み返すととても恥ずかしい感想サブタイトルですね(笑)。
ナギと西沢さんの話はここだけ読むと無駄なようなきもするけど、こういう話がまざってくるのも俺は好きですねぇ。
ヒナギクさんは悲壮な決意を持ってハヤテとのディナーに挑むわけですが……。
天然ジゴロ全開。
ハヤテの何気ない言葉で揺さぶられるヒナギクさん。しかしハヤテの言葉に裏がないことを知っていて、裏がないからこそそういう言葉をかけてもらえると言うことも知っているヒナギクさん。これはせつないねぇ……。

10話(238話)「言葉にならない」

心は全く別の場所にある2人。そして、ヒナギクさんはハヤテの心を開いてしまう。その内側に何があるのかは知らずに……。
それと並行してナギとハムは歴史探訪。おそらくはこの部分がロイヤル・ガーデンと関係してくるのでしょう。ロイヤル・ガーデンとは一番遠いところにいると思われる西沢さんを使うってのが面白いですね。

11話(239話)「Silky heart

もしも『ハヤテのごとく!』がラブストーリーだったら破滅の瞬間ですね。具体的には11ページから12ページにページをめくった瞬間に破滅です(笑)。
2話(230話)もそうですが、サブタイトルからも『とらドラ!』の影響が見て取れる話。若干展開は違っただろうけれど話の流れとしてはこうならざるを得ないことはわかっていたとは思うんですけどねぇ。
14ページ目と15ページ目の見開きは、ヒナギクさんの物語がまた一つ終わった瞬間ですね。98話ラストから始まったラブストーリーが239話で終わった……。実時間で約1年半、作中時間で約2ヶ月の物語でした。



おまけ

22巻本編には出てこないワタルくんとサキさんのお話。ぬるい。こういうぬるい話はきらいじゃない。というか好きだ。



後書き

この先笑える展開になるってのがどうにも信じられませんね(笑)。いや、そういうことができるのが『ハヤテのごとく!』っていう漫画だとは思っているのですが想像ができないです。
アテネ編をシリアス寄りに振ったことがどうでるのかは、あと何年かしてから思い返してみるといいんじゃないかなぁ。



次巻予告

今度は4月。



次々巻予告

BSにあったように23巻と24巻は同時発売ですが、ここの予告では予定と書いてありますね。しかしまぁ、この予告だけ見ると最終巻か採取巻一つ手前みたいだよなぁ。



まとめ

予想していたとは言え、週刊連載で読むのとコミックスで読むのとでは全く印象が違います。続けて読んだ方がわかりやすいってのはあるんですが、カオス度合いは続けて読んだ方が強く感じるかも知れません。週刊連載時にはあくまでも1話1話の中でいろいろな話が入っている場合にそれを感じたのですが、コミックスで読むとそれらの話が一続きになっているのでそう感じるのかなぁと思います。


本編の話で言うと、ようやくここからアテネが本格的に絡んで来るんですよね。なんか意外。24巻まででけりがつくとしたらたったの3巻しか出てないんだねぇ。もっともっとずっと長く成長したアテネの物語を読んでいるような印象を持っています。
畑健二郎さんとしては、アテネに人気が集まるかどうかは不安でしょうがなかったでしょうね。もし人気がないキャラになったらおそらくはもっと端折って、それこそコメディ寄りにして終えていたのかぁ。


ナギとマリアさんの比重が相対的に小さい22巻でした。ここで打ち切りだったら不遇なメインヒロインとして語り継がれていたかもしれませんねぇ。




次は4月。2巻分を今回のようなスタイルで書くと丸一日かかりそうです。さて、どうしたものか。書かないって言う選択肢もあるけどね(笑)。