今、読みたいヒナギクとアテネの物語 −ハヤテのごとく!22巻感想その3

神保町とか秋葉原ではどうなのかわからないですが、街の一般的な本屋では限定版は順調に消化されていますねぇ。もう無くなっている店も多いんじゃないかな?


今回の限定版は価格がいいと思うんだな。140円差だったら、いわゆる信者的なファンでなくても「限定品だし買おうか」という気分になりますね。ええ。想像ですよ。妄想ですよ。俺、信者だしな(藁


さて、そんなことはともかく、寝る前に何気なく読み返しちゃうんですよねぇ。すると不思議なことに読み返すたびに「ああ、そういうことなのか」とか思えるところが出てくるんですよねぇ。今が至福の時なんだろうねぇ。


そして、ふと思ったのが表題の話。
ヒナギクアテネの物語、読んでみたいなぁとふと思ったんですよ。




2人が出会ったのは、『ハヤテのごとく!』が始まる9ヶ月くらい前ですね。ヒナギクさんが高校の新入生のころ。ナギと日比野文みたいなぬるい出会いから交流がはじまるんですねぇ。
そして、2人は家庭の事まで話す中になったんですね。アテネの家庭がどういう状況なのか今はわかりませんが、ヒナギクの家庭の話はまぁあんな感じなのでうち解けないとなかなか話せないかなぁとか想像しちゃうんですよ。
しかし、その蜜月はヒナの放った全く悪意のない言葉で終わりを告げます。その言葉の持つ特別な意味を知らずにヒナギクはその言葉を発してしまいます。アテネがある特定の人物だけにそう呼ぶことを許している呼び名「アーたん」。
その言葉をきっかけにその物語はいったん自然消滅しました。


ヒナが地雷を踏んだのは、出会ってから半年と言うことは1年生の秋ですよね。アテネヒナギクの物語は、今までの『ハヤテのごとく!』で描かれたより長いか同等の時間が経っています。それがたった数ページで描かれているんですよねぇ。


その後、ヒナギクはある転校生に一目惚れをしてしまい、でも、その転校生こそがアテネにとっては特別な人であったりするわけでしてねぇ、これはこれで一つの物語です。間違いなく。
いやー。これもまた読んでみたいですねぇ。


しかし、読んでみたいのはその話だけじゃなくなったりするのですよ。面白いことに。
ヒナギクアテネの物語が始まったちょうどその頃、ハヤテと西沢さんの物語もまた始まるんです。そのエンディングは既に読者もアニメ2期視聴者も目にしている116話ですねぇ。
さらには、今はまだそれほど想像を膨らませることができる材料が呈示されていませんが、不機嫌なお嬢様、ナギと、そのメイドのマリアさんの物語もあるだろうし、西沢弟とナギの物語もあるだろうし、ワタルが咲夜に白皇の入学を譲ってもらう話もあったりするんですよね。同じ時間軸でね。
こうやって文章で書くとわけわかんないですよねぇ。
ちょっと絞って書くと、ヒナがアテネにあの言葉を発してしまい、それとは関係なくハヤテは親に捨てられてナギに拾われ白皇に入るんですよね。ところがハヤテの登場をきっかけにして、一度自然消滅したヒナとアテネの物語がまた始まるのかもしれません。
これが、順列と並列ってことです。
畑健二郎さんは今描いたような事を週刊雑誌連載の漫画でなんとかかんとか描こうとしているんですよね。


個別の物語も読んでみたいのですが、やっぱり俺は今の『ハヤテのごとく!』を一番読みたいんですねぇ。だって、こんな話読んだこと無いし、もしかしたらこの先2度と出会えないかも知れないんだから……。