読書感想文 宮沢賢治著『雁の童子』

旅先で聞いた不思議な民話という体裁です。うーん……。なんとも感想を書きづらい。そしてなんとも表現しづらい読後感です。




最初は「殺生はいかん」みたいなよくある教訓めいたお話かと思ったのですよ。雁を撃ち落とした人は大事な物を失い助けた人は幸せになる、みたいな。
ところが、撃ち落とされた雁は感謝をするんですよね。こういう意外な展開は宮沢賢治作品の特徴なのかも知れません。
その後、雁から人に変わった子供を育てつつ、いろいろな光景を目にし、それらがあいまって何とも言えぬ民話のラストシーンにつながっていきます。
ネガティブな意味ではなく、テーマがつかみきれません。軽く一読しただけで感想を書くのは俺には無理。