我ら『バブル「崩壊」』世代

俺が社会に出たのは1990年です。世間一般ではどうやらバブル世代と呼ばれていて、俺自身も自分のことをそんな風に言っていたりすることもありますけれどどうも違う様な気がするんですよね。


『バブル世代』というよりも『バブル「崩壊」世代』と言った方がいいんじゃないかなぁ。




好景気の中、何の苦労もなく就職したと思ったら、仕事がそこそここなせる様になった頃には仕事がなくてリストラというイケてる名前が付けられた人員削減が始まる始末。やめても何の苦労もなく就職した人たちなんかわざわざ雇いたい経営者も無く……。


俺はたまたまシステム開発を自分の仕事に選びましたが、同級生の中には金融や建設、不動産業の道を歩んだ人が少なくありません。ぶっちゃけ、企業にとっては誰でも良かったんだよね。頭数をそろえることが大事だった。今でもそういう採用をしている企業が有るという話は聞くけれど、それを糾弾するのが目的ではないので実名はあかさない。


そこそこ高い給料をもらえる企業に入っても、仕事覚える前にさよならですからねぇ。自分自身はそういう憂き目に遭わなくても周りを見ているとモチベーションが落ちまくります。
ちょうどその前くらいに、今までの日本社会では当たり前だった「終身雇用」という制度が事実上崩壊をしたんですよね。それがまたまずかった。勤め上げれば役職と給料だけは上がって行くというシステムも無くなっていました。


俺はもともとそういう傾向が強かったせいもあるんですがね、会社に対する帰属意識ってのがものすごく薄いんだな。だって、会社に帰属して偉くなっても着られちゃうかも知れないし、そもそも会社自体が無くなっちゃうかも知れないんですよ。そんなところに忠誠を誓う気にはとてもなれないのですよ(笑)。


同期入社の中には趣味の世界に進んだ人も多いです。俺も広い意味ではその中の一人ですよね。未だにマネジメントをせず自分でシステム開発をしているんだもんねぇ。好きでなきゃできないんじゃないか??(笑)。




とは書いてみた物の、実際には自分や自分の周りだけを見て思ったことなんですよね。そもそも「XX世代」とかひとくくりにすることが間違い何じゃないかなぁ。「氷河期世代」にも「ゆとり世代」にも、それぞれ個性的な人は必ずいるはずです。一つにまとめると便利だからそういう表現をするし、そういう表現をするとあてはまる様に見えちゃうんじゃないかなぁ。
占いと一緒で……。