ハヤテのごとく!280話「It's DESTINY」感想 ルカ、もう一人のハヤテ

ハヤテのごとく!』感想だけは極力毎週感想のサブタイトルをつけるようにしています。最近は書きながら考えて、書き終わっても思い付かない場合はうんうんうなってから付けていたりします。
今週はそんな苦労はないです。読んだ瞬間にこれしかない!ってのが思い浮かんだ。ってことはみんなが思い付く言葉で、他の人とかぶる可能性が非常に高いということですが気にせず使います。
ハヤテのごとく!280話感想、「ルカ、もう一人のハヤテ」です。



サンデー3000号記念巻頭カラー

先週の感想でこんなことを書きましたね。

来週からようやくお嬢様の本格的な新生活が始まるんですかね。巻頭カラーですし。サンデー3000号に合わせたのはたまたまなのか未だかなり期待をされていたり期待に応えていたりするからなのか……。

答えが出ました。


3000号なだけに三千院三千院なだけに3000号かぁ。
納得の理由だ!


それはおいといても、この記念すべきカラーできっちりこういうぬるい話を持ってくるあたりがたまらなく好きです。普通なら本編1ページ目をカラーにするよな。こういう感覚って本能的なものなのかなぁ。もちろん作者や担当編集者の趣味ってのもあるでしょうけどね。

仮想今週の1コマ

13ページ目(P28)1コマ目。伊澄の漫画。
もうどうしていいかわからなくなった。ほんと、ある意味天才だろ。

ポイント

巻頭カラー

上でも触れたけれど、このセンスはすごいなぁと。賛否両論で、決して受け入れられない人もいるでしょうがすごいなぁと。

扉絵

先週のBSに「よく見るとエロい」という趣旨のことが書いてあったような記憶があるのでよく見てみましたが確かにエロいです。問題はそのエロいナギが作中ではハヤテから女性として扱われていないことですね(笑)。
ハヤテ、ナギ、マリアさん、ハルさん、ヒナギクさん。
よく見ると脈絡無いメンツだなぁ。

本編1ページ目

まとめで。

引っ越し

ハルさんとナギはすっかり仲良し。

名言

「重ならないはずだった人生が重なるから…面白いのだ!!」
そうだねぇ。この漫画読んでてほんとそう思う。漫画だから作者の意のままに物語は操られているはずなのに、登場人物たちが自然とそういう行動を取っているかの様に見えることがあります。

秘策
………

もうなにも言うまい。巻頭カラーだぜ!週刊少年サンデー3000号だぜ!そこでこれを持ってくるか!!!
「どうよ!?」と自信たっぷりに言われてもなぁ……。

それに対する千桜さんの反応

意外と常識人。

………………

だから、この漫画の中で伊澄は天才だって言う設定なんだよね。うんうん。。。

それに対する千桜さんの反応

意外と常識人。そしてちゃんと読んでる。

もう一人

まとめで……

まとめ

いやぁ。今週はすごかった。いろんな意味ですごかった。
くどいけど、とにかくカラーがね。期待通り。
そして本編1ページ目。カラーとは全く違う超展開。
さらに本編。もうね。作中の人物同様どう反応していいかわからない展開。
最後に〆。そうか、そういう話になるのかぁ、と。


1億5000万の借金。ハヤテよりは650万ほど少ないですね。一般サラリーマンにそこまで年収が届いていない人は多いでしょうが、その650万が誤差に見えるくらいの額ですね(笑)。
予告されていた新キャラ、ルカは、その借金を抱える女の子でした。そして、彼女は、おそらくはハヤテとナギが出会ったのと同じ場所、自動販売機の前で決意を固めます。


こんなことを書くと「このおっさん今さら何を言っておるのだ」と言われそうなんですけど、実際そういう感想を持ったので書いちゃいます。


ハヤテのごとく!』という漫画はゲームを漫画で再現させることを夢見ているのかなぁと思ったんですね。
分岐があって、その分岐によって結末が変わったりするタイプのもゲームがありますが、それです。ゲームの場合は有る結末を見た後、やり直せば他の結末も見ることができますが、漫画の場合はなかなか難しい。そういう展開を読者が許容するかどうかもわからないですし。
畑健二郎さんは、似た様な境遇だけれど微妙に状況を変えたキャラクターを用意することによって、分岐選択と同様に複数の物語を経験できる様な仕掛けを作ろうとしたのかなぁと思ったんですね。
そして、それが結果的に、複数のショートストーリーが直列並列に配置され、それらを時系列で切り取るという、俺が言う「スーパーハイブリッド」な構造になったんじゃないかなぁと思ったんですね。ロジックは簡単なんですよね。だからこそ追えなかった。一見とても難しそうに見えるから……。


その話を始めると無駄に長くなるのでやめておきましょう。


さて、ルカです。ルカはほんと、「もう一人のハヤテ」って感じですね。ハヤテと同じような境遇だけれど、女の子であり、かつ、自分自身の目標を持っている。自分自身の力で運命を切り開くことを決意したハヤテがルカなんじゃないかなぁ。
ハヤテにとってのナギやアテネのような存在がルカにもいるのかどうか、それはまだわかりません。もしいたとしたら、この漫画では数が少なく影も薄い男性キャラに厚みがでるかもしれないですね。




こないだから書き続いていますが、最近『ハヤテのごとく!』を再読しています。再読している間に何度も思ったことがあります。そして、今週の話を読んで、またその思いを強くしました。


とても同じ漫画とは思えない。


なんでこうなったのか、途中経過を読めばすんなり納得できるけれど、それをすっ飛ばしたら全くわかりません。なのにさらに全く違う物語が加わるんですから。


アテネが舞台となった暫定最終回3回目。そこでのメインはハヤテとナギ、そしてアテネ、あるいはアーたんでした。
この先訪れる暫定最終回4回目のメインは、もしかするとルカとハルさんが担うことになるのかも知れないですね。


いつのまにやら自分に約束した時間が近づいてきました。
今日はこの辺で。




私がこの漫画にこれほどまでこだわっている理由とその説明です。