Yahoo!JapanとGoogleの提携について 3つの切り口

強烈なニュース。
おれはこのニュースを3つの切り口で攻めてみたいと思います。




まず最初はインターネット利用者の立場です。
検索の精度が高くなるのは良いこと。正直、Yahoo!Japanの検索は誤爆が多い(笑)。しかし、既に各メディアからも報じられている様に、検索エンジンを実質Googleが独占すると言うことについては懸念を持ちます。日本においてもGoogleで表示されないサイトは存在しないサイト、という感じになってしまうかも知れません。
とはいえ、かつてはYahoo!のカテゴリに登録されていなければ存在しないサイトとみなされていた時代もあったわけで、Googleの覇権がいつまでも続くわけではないと私は思います。


続いて、サイト運営者の立場から書きます。
困ったなぁ、と言うのが本音。日本の検索市場はYahoo!JapanとGoogleが両雄並び立つ状態で、さらに、それぞれのサーチエンジンの利用者層が微妙に違っていたのでいろいろ仕掛けられたってのはあるんですね。
俺が管理するサイトは、Yahoo!Japanで上に表示されるサイトとGoogleで上に表示されるサイトでわりかしきれいに色分けされています。というか、ある時期この日記がGoogleの検索で上に来なくなったから別のサイトを作ってそっちに誘導するとかやっていたのでそうなるのはとうぜん。
めんどうではありましたけれど、検索結果が一つになっちゃうと、Googleで上に来なければ話にならなくなっちゃいます。サイト構成を見直すとかそういう手間が増えそうです。
あとは、面白みが無くなるかも知れませんね。Yahoo!Japanの誤爆には何度助けられたことか。誤爆一発で結果的に十万人以上呼び込むことができたくらいですからねぇ(笑)。そういう快感はもう得られないのかもしれません。


最後にビジネス的な切り口です。
これはもうはっきりしている。結局Yahoo!Japanにとっては検索エンジンってコンテンツの一つに過ぎないんでしょうね。だからBingだろうがGoogleだろうが精度が高い検索エンジンだったらどこと組んでもかまわないんでしょう。Yahoo!USとは違ってYahoo!Japanは未だコンテンツの巨人ですから。
いろいろなサービスを提供しているとは言っても未だGoogleのビジネスの根幹は検索にあると思っていますのでその差が如実に表れたのかなぁと言う感想を持っております。


日本で言うと公正取引委員会が興味を持つ様な案件になるんですかね?そのあたりも含め、外野から見ると「この先どうなるんだろう???」なニュースでした。