『境界のRINNE』75話「フレンドリースクエア」感想
いやぁ、まぁ、しょうもない話だわ(笑)。
遡ること十数年前、平井和正氏は高橋留美子作品に対して「悪意を持つ登場人物がいない」と評したんですよね。それが、どういうわけか納得いっちゃったんだよなぁ。実際読んでみるとそんなことはないわけなんですよ。うる星やつらのランちゃんはラムに対して悪意丸出しに見えます。でも、なぜか納得いっちゃったんだよね。
『境界のRINNE』もまさにそんな世界観ですし、そもそも『ハヤテのごとく!』にはまったのもそんな世界観が見え隠れしていたからで、ここまで読み進めるとまさにそんな世界が描かれているんですよねぇ。
悪いやつはたくさんでてくるし、そいつらが本当の意味で改心すると言うことはないのですが、彼ら彼女らには彼ら彼女らなりの行動論理、あるいは行動倫理があるから悪意がないように見えるのかなぁ。
とりあえず、今週の話、こんな形で親密になる必要はないのにと思った。なんかこういう話は読んでいて安心します。
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高橋留美子の優しい世界―「めぞん一刻」考 あとがき小説「ビューティフル・ドリーマー」
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