‥…絶句

…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

思わず買ってしまった。数年前に古本屋で買ったばっかりなのに買ってしまった……。





前に書いた感想文でも触れたと思うんですが、とにかく俺にとっては衝撃的な作品でした。20年の時を超えて初めて有効になる衝撃を受けた作品でした。
子供の頃に読んだ本には影響を受けやすいんだよな。しかも、影響を受けたことにすら気づいていないこともある。それがよくわかった。
俺は今でいうライトノベル的なこの小説に影響を受けてしまったわけで、そこから類推すると、今流行っているライトノベルに生涯にわたる影響を受ける人だってきっといるはずだと思うんですよね。
入手困難であったこの作品が容易に買えるようになったってことはうれしい話です。


ところで、今までライトノベルの感想を書くときにイラストについて触れたことはほとんどないとおもいます。イラスト(あるいは挿絵)と小説本編とは別物、という考え方を持っているつもりでいたので。しかし、『…‥絶句』と吾妻ひでおさんのイラストとは俺にとって不可分なものになっているんだなぁということはよくわかりました。申し訳ないけれど表紙を一目見たとき「あっ、違う……」と思っちゃったんですよね。良いとか悪いとかではなく違う。
絵のことは相変わらずわからないのでうまいこと表現できないのですが、「なるほどなぁ」と思った次第です。