報道とチェーンメール

今回のタイガーマスク騒ぎ。そもそものきっかけのところはとても理解できるんですよね。




事情はわかりません。タイガーマスク的な善意なのかもしれませんし、こう言っちゃなんだけれどあぶく銭の有効な利用法を考えた結果の行動なのかも知れません。それはこのことを知った人がそれぞれ想像するしかない。想像するしかないようにしたいというのが行動をした人の意志ですから。
我々が身を置くこの世界では出る杭は打たれます。たとえ善意で行った行動だとしても騒ぎになってしまうと喜々として叩き出す人がいる。それが現実。悲しいけれど現実。叩いてほこりが出ない人なんてそうそういるわけじゃないですから、叩きようにも叩く相手がわからない、別に自分の行動の真意が他の人に伝わらなくても行動を取ること自体に意味があると考えることはとても理解できます。


報道とチェーンメールあるいは口コミは似ているなぁと思ったんですよね。もともとの行動が善意であるのか悪意であるのかは関係なく、それが広まると「迷惑」になるんですよねぇ。秩序だって広まるのか無秩序に広まるのかには関係がない。
報道の場合は一気に広まり下火になるのも早いですが、口コミの場合は広まり方が遅いかわりに火がなかなか消えないと言う特性がありますが本質的には同じなんだろうな。




冒頭のリンクですが、匿名で何かを寄付しようとする人は事前に必要な物が何かとか聞くことはないと思います。いや、人それぞれなんですが、もし仮におれが行動をするとしたら絶対聞かないですね。そういうところから足がつくかもしれないから。
それはそれで喜々として叩く人が出てしまいそうな話ではありますが、施設ごとに「寄付を行う場合には……」などという但し書きを公開するのが一番いい解決方南じゃないかなぁと思います。寄付をとりまとめる機関にうさんくささを感じる人だっているんです。それが善意であろうが無かろうが関係なくね。必要としているのではないかと思われるところに直接寄付をしたい、そのマインドはとても良く理解できるのですよ。