読書感想文 畑健二郎著『ハヤテのごとく!』 Girls COLLECTION マリア

ハヤテのごとく!Girls COLLECTION 3(マリア) (My First Big SPECIAL)

ハヤテのごとく!Girls COLLECTION 3(マリア) (My First Big SPECIAL)

コンビニ売り用より抜きハヤテのごとく!第3弾。
日付を変えて書くよりもまとめた方が良いと思うので過去記事に感想を書きます。
ナギ編、ヒナギク編ってのはなんとなく想像はつくんですが、マリアさん編ってのはどういう編集をするのか想像できてませんでした。なので、まず収録されている話が注目だったりします。



収録されている話

  • 1話:1巻3話(3話) 「状況説明とメイド服の構造に関する考察」
  • 2話:1巻8話(8話) 「ネコミミ・モードで地獄行き」
  • 3話:2巻6話(15話) 「黄金の羽のなくし方」
  • 4話:7巻1話(64話) 「マリアさんのハチミツ授業・毒入り」
  • 5話:7巻4話(67話) 「St.Valentine's Day SIDE:HOUSE"君は僕に似ている"」
  • 6話:8巻11話(85話) 「昔、魚は釣りバカ大将みたいに釣るのが普通だと思ってました」
  • 7話:9巻4話(89話) 「I will」
  • 8話:10巻5話(101話) 「あなたには功夫が足りないわ♥」
  • 9話:10巻8話(104話) 「あなたのチューブで号泣スッキリ!」
  • 10話:13巻9話(138話) 「Keep On Dreaming」
  • 11話:13巻7話(139話) 「練馬と杉並の喫茶店とファミレスはまんが家と編集とアニメーターだらけ」
  • 12話:13巻8話(140話) 「家政婦は見たり見られたり」
  • 13話:15巻3話(154話) 「ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒート!まぁそんな感じ」
  • 14話:15巻9話(160話) 「寒い冬のこたつ最強」
  • 15話:16巻6話(168話) 「疲れてるときは、寝てがんばれ」
  • 16話:18巻5話(189話) 「愛ゆえに人は苦しむと聖帝も言ってたしね」
  • 17話:18巻5話(190話) 「イチャイチャしているカップルがデートとかするともれなくちょっと腹痛になるという病気が発生すればいいのに…」
  • 18話:18巻5話(191話) 「デートは楽しい。ていうか女の子と一緒なら基本的に楽しい」



えー。もうほんと感謝してもしたり無いです。ってかどうして気づかなかったのかと。

こちらのおかげで約1時間くらいの手間が省けました。
編集部の煽りなしでいいのならサブタイトル話数データを追加しようかなと思ったんですが……。
最近2ちゃんハヤテスレ見てなかったけど、見てみるもんだねぇ。見ると書きたくなるのがつらいところですがね(笑)

表紙

マリアさんなのでマリアさんです。この絵も見覚え無いんだけど……。煽り文句は「才色兼備でちょっと天然!! メイドの素敵な午後!!」です。ところで素敵な午後なんてありましたっけ??(笑)

口絵

アニメ化が決まった頃のやつですねぇ。今思うと懐かしい。

キャラ紹介

そうそう!マリアさんってたぶんこの漫画の中で設定がほぼ変わっていないんですよね。唯一明かされた過去というと、ナギの元にいるそもそもの理由くらいですよね。

中扉

表紙そのまんま

人物相関図

マリアさんの交友関係って案外と狭いんですよね。基本お屋敷にいるからなんだろうな。

目次

繰り返しになりますが、これを手入力しないですむってものすごく楽です。めっちゃたすかりました……。

本編

  • 1話:1巻3話(3話) 「状況説明とメイド服の構造に関する考察」

ナギ編から続くお話。ここから始まるとほんと「話の流れがよく理解できないのですが…」になってしまう。この編集、狙ってやってるのか??
ハヤテとマリアさんとのお風呂場での出会いですね。未だにハヤテはこのできごとを夢と思っているんでしょうね。まぁ今さらそう思っていようが関係ないですけど。

  • 2話:1巻8話(8話) 「ネコミミ・モードで地獄行き」

女装ハヤテ初出の話。なんだ。普通に面白い主人公が酷い目に合うタイプの一話完結漫画なんだな。

  • 3話:2巻6話(15話) 「黄金の羽のなくし方」

ハヤテ、ナギ、マリアさん、それぞれの夢のお話。マリアさんの夢が微妙な夢であるというのはたぶん今後の伏線。この話が描かれてから5年以上経つんだろうけれど未だ今後の伏線。

  • おまけページ:2巻おまけ

人気がない事をネタにするマリアさん……

  • おまけページ:6巻おまけ

出番がない事をネタにするマリアさん……

  • 4話:7巻1話(64話) 「マリアさんのハチミツ授業・毒入り」

執事とらの穴での苦闘を切り抜けたハヤテを介抱するマリアさんの話ですが、相手の話を全く信用していない(笑)。ハヤテの必殺技ってこの時以外にはサンキュースパッツの話でしか出てきてないですよね。

  • 5話:7巻4話(67話) 「St.Valentine's Day SIDE:HOUSE"君は僕に似ている"」

ヒナギク編に収録されている66話と表裏一体なお話。66話がヒナハムバレンタインなら67話はお屋敷バレンタインというところでしょうか?
本来物語の主役クラスであるはずのナギ、マリアさんサイドの話がギャグパートになっていて、本来脇役であるはずのヒナハムサイドの話がシリアスパートになっているんですよね。この傾向は現在でも続いているように思えます。

  • 6話:8巻11話(85話) 「昔、魚は釣りバカ大将みたいに釣るのが普通だと思ってました」

コミックス収録時にわざわざ直した「禁則事項です」がある話ってのはタイトルを見た瞬間に思い出せました。お屋敷3人組(後の1人は行方不明)によるギャグパートではあるけれど、ナギを女性として認識していないハヤテとそうではないナギというのはこの漫画の核になっている設定なんでしょうね。

家事全般何でも得意。でも17才のはず。

  • 7話:9巻4話(89話) 「I will」

地獄から来た暗殺者のデザインって最近流行りのあのキャラと微妙に似ていると思うのは俺だけでしょうか?
マリアさんの過去が本編でようやくちょこっとだけ明かされた話でしたね。あと弱点もか。こういう場面を見ると設定上17才なんだなと思える(笑)。

  • 8話:10巻5話(101話) 「あなたには功夫が足りないわ♥」

マリアさんの一日。とは言っても西沢さんとの実質的な出会いが描かれたりしますが……。ハヤテを天然で誘惑するマリアさんはハヤテのことを天然ジゴロと呼んだりしている場合では無いと思うのですが。

  • 9話:10巻8話(104話) 「あなたのチューブで号泣スッキリ!」

動画研究部初出の話かな?ハヤテの落ちる所がねぇ。これひどいよねぇ。ギャグパートの王道、主人公が理不尽な酷い目に遭うパターンですよね。
そんな動画研究部もマリアさんがいなければ生まれていなかったんですね。マリアさんは偉大。

マリアさんがテンプレートなツンデレ娘になる話。

  • キャラクター人気投票 ランキング大分析!!

いや、なぜこのコラムをマリアさん編でやるのかとww。嫌がらせかとwww
この手の投票には当然不正票とかはあるんですが、俺が今回注目したいのは公開しているラスト30位の票数ですね。つまり、掲載ボーダーラインです。
1回目から3回目までほとんど変わってない。1回目が16票、2回目が18票、3回目が17票です。
投票総数は朝アニメで読む人が増えた後の2回目が一番多いはずなんですけれど、3回目もボーダーラインが下がってないんですよね。ちょっと意外でした。
ただ、マリアさんに限って言うと、1回目2回目からの順位&票数低下が甚だしいという結果になっています。その原因を想像すると……マリアさんファンって案外アテネに流れているのかも知れないですねぇ。
にしても、人気投票でのヒナギクの強さは異常だな。強すぎる。

  • 10話:13巻9話(138話) 「Keep On Dreaming」

たしか巻頭カラーで例によって例のような冒頭シーンだった話。
マリアさんの話と言うよりもナギの話ですよね。そういえばこういう経緯でナギは喫茶店でのバイトを始めたんだったなぁ。約束通りハヤテにプレゼントをするのはいったいいつになるのやら。

  • 11話:13巻10話(139話) 「練馬と杉並の喫茶店とファミレスはまんが家と編集とアニメーターだらけ」

西沢さんとの姉妹漫才とか、どうみても一度っきりの登場にしか見えなかった漫画家先生登場とか。

  • 12話:13巻11話(140話) 「家政婦は見たり見られたり」

マリアさんが看護婦コスプレをして漫画家先生にプロポーズされる話。考えてみると漫画家先生は既にハヤテ世界の住民2人につばをつけようとしているんだな。なかなかやるなぁ。
ナギと西沢さんの姉妹漫才は相変わらず面白いけれど、間に挟まれたハヤテはやっぱやられ役になるわけですね。
マリアさんマリアさんで自分の変装が気づかれていないと思いこんじゃって……「こんな可愛い子が女の子のはずない」って言葉が畑健二郎さんオリジナルなのか出展があるのかは知りませんけれど、いずれにしろ名ぜりふだと思います。
そして、案外重要な伏線になりそうな場面が最後に描かれています。まだ回収はされていないですよねぇ。いったいいつになるのやら。映画の様子を見ると作中で秋以降なんですかねぇ。

  • 13話:15巻3話(154話) 「ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒート!まぁそんな感じ」

マリアさんが巨大サウナで気を失ってハヤテに恥ずかしいかっこうを見られる話。
ハヤテ、ナギ、マリアさんの3人しか出てこない話は案外貴重ですよね。

  • 14話:15巻9話(160話) 「寒い冬のこたつ最強」

マリアさんの特技の一つ=手がすべる。
当時ロリアさんとか言われてたんだっけ?天才美少女だった頃のマリアさん。ああ、17才という年齢を考えれば今でも天才美少女ですけれどね。マリアさんにとっての天敵は牧村さんなのかなぁ。

  • 15話:16巻6話(168話) 「疲れてるときは、寝てがんばれ」

ナギがハヤテに休息を与えようとするとハヤテはもっと疲れるという話(笑)。マリアさん編を読んで思ったんだけれど、ナギと西沢さんの姉妹漫才、かなり面白いね。これは新発見。マリアさん関係ないけど新発見。

  • 16話:18巻5話(189話) 「愛ゆえに人は苦しむと聖帝も言ってたしね」

ヤンデレ対策の偽デート。なんのかんの言ってもマリアさんも女の子。しかしまぁここまで話が進んでもハヤテとマリアさんの間でなんかあるって言う想像がつかないんだよな。
執事服のハヤテとメイド服のマリアさんが手を繋いで歩いている姿は作中の一般人にとっては非日常的な何かであることに疑いはないですが、本人たちにとってはこの服装は作業着みたいなものですから一番意識し合う事が少ないんじゃないでしょうかね?

  • 17話:18巻5話(190話) 「イチャイチャしているカップルがデートとかするともれなくちょっと腹痛になるという病気が発生すればいいのに…」

巻頭かどうか忘れたけどこれもカラーページがある話だったので1ページが本編に関係ないのはデフォルトですね。
ナギのシナリオでいちゃいちゃするところをなぜかヒナギクさんと西沢さんに見られてしまう2人。いちおうこれがゴールデンウイークの旅行とつながっていると言えばつながっている話なんだよな。
んで、逆上した幽霊神父、始動と。

  • 18話:18巻5話(191話) 「デートは楽しい。ていうか女の子と一緒なら基本的に楽しい」

ハヤテはそのまんまだけれどマリアさんは私服に着替えました。こうすると作中的な非日常感が高まりますねぇ。
主役2人よりもヒナハムの方が面白いんだよな。この2人完全に目的を見失って仲良く遊んでる。

  • 最新エピソード一挙ダイジェスト!!

アテネ編4コマ、アパート同人誌編19コマのダイジェストです。ネタバレダイジェストです。心配になるくらいネタバレです。
この本ってファンのために編集したのかなぁ。それともまだハヤテを読んだ事がない人に向けて編集したのかなぁ。普通に考えれば後者だと思うんですけれど、それでこういうネタバレ編集をしたんだったらそれはそれですごいですね。たしかにネタバレを読んでも意味もわけもわからんし。



まとめ

うーん。
予想外、と言ったらあれなんですがね。マリアさん編が一番普段読んでいるハヤテに近い感覚だったかも。ギャグパートが多めなんですけれどそれだけではないつながり感みたいなのを感じる事ができました。
ナギ編、ヒナギク編同様、読みやすさもありましたし。


メインを張っている話が少ないマリアさんカットと言う事で心配だったのですがこうやって読んでみると違和感は無いかなと。ただ、マリアさん以外の登場人物に目が行きがちかなとも思います(笑)


人気投票の結果再録をするとは思いませんでしたね。特に第3回なんか、コンビに売り版には出てこないキャラがたくさんいるわけでねぇ。でも再録してくれたおかげで初めて気づいた事がありました。


コンビニ売り版をコンビニで手に入れるには運が無いと難しいんですが、ありがたいことに今回発売された3冊は全てコンビニで買う事が出来ました。編集傾向を見ると需要が有れば今後も出せるようにしているみたいなので、次回もがんばって手に入れようと思います。