読書感想文 小説 劇場版ハヤテのごとく!
小説 劇場版ハヤテのごとく!: HEAVEN IS A PLACE ON EARTH (少年サンデーコミックススペシャル)
- 作者: 加納新太,畑健二郎,小林靖子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/08/26
- メディア: コミック
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劇場版ハヤテのノベライズ本です。映画とは切り分けて単独で感想を書きます。
映画感想は下記の記事です。
とは言っても、映画のノベライズですから映画と完全に切り分けることはできるはずもなく(笑)。
私は、映画を見てからこの小説を読みました。映画で描かれている事は全て書かれています。ほぼ完全なノベライズです。
映画見たときもちょっと思ったんだけれど鈴音さんが鈴をならすと記憶が操作されるところが京極夏彦の巷説百物語を思い起こさせました。
映画を見て小説を読んで映画をもう一度見る、という流れで挑むと、より理解が深まるのでは無かろうかと思いました。
ここから書く事の意味がわかってくれる人はいないのかもしれませんが、感想なので正直に書きますね。
でも、この小説は残念ながら相変わらずのハヤテではなかったです。というか、小説というメディアではハヤテを再現する事は無理なのかも知れない。
映画が俺にとっての相変わらずのハヤテだったので期待はしたのですが……。
メディアも作り手も違うので間とかテンポとかリズムが違うのは当たり前なのですが、今回の映画では原作者の持つそれがほぼ再現できているように思えました。しかし、小説ではそうはなっていませんでした。少なくとも俺にとっては。
ノベライズとはそういうもの、とひと言で言っちゃうのは簡単なんですけれど、読者は贅沢ですからねぇ。自分では書けもしないのに勝手な事を言う。
とはいえ、映画の場面に対する解釈なども書かれているので、その解釈と自分の解釈を対比させて読んでみたりすると面白いと思います。それができるのは巻き戻しが簡単に出来るメディアが発売されてからですけれどね。